第14話:俺が居なくてもストーリーは進むの?
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俺はザイルの下敷きで、未だ立ち上がる事さえ出来てない……コイツ重いよ!
「別に騙してなんかいないわよ……ザイルちゃんが勝手に騙されちゃっただけなのよ。お〜ほっほっほっほっ!」
「そんな……酷いよ……あんなに俺の事を好きだと言ってくれたのに……あんなに俺達……」
ザイルが自力で立ち上がってくれたので、やっと解放された俺ちゃん。
でも体中の痛みから立ち直れず、冷たい氷の床に倒れたまま物語の流れを噛み締める。
んで、気付いたのは……こいつは雪の女王に惚れてたって事。
多分ヤっちゃってるんじゃないかと俺は思ってる。
「あらごめんなさいザイルちゃん。でもね……妖精の村の連中に一泡吹かせられなかった貴方が悪いのよ。私の目的は連中への復讐なんですから!」
おや? ここでも原作との乖離が出てきたぞ。
何だか今回の目的の動機が、とってもショボイ事になってきたぞ!
「……貴女、もしかしてベロニカ?」
何だか色々面倒臭くなってきてた俺ちゃんは、物語が勝手に進むのを良い事に、氷の床に寝そべったまま様子を覗っていたのだが、雪の女王に対して発したベラの一言が気になり起き上がろうかと考える。
「げっ、ベラ!? な、何を言ってるの……ベロニカなんて美女の事は知らないわよ!」
雪の女王の動揺が凄い。
名乗ってもいないベラの名前を言い当て、『美女』なんて一言も言ってないのに、ベロニカを美女と言い切り、自らの正体を明かしているのと同等な事を披露している。
どうやら頭は悪いらしい(笑)
ベラの知り合いって事はエルフなんだろう……
ザイルが内面度返しで惚れたって事は、自覚しているほど美人なんだろう……
これはやはり、面倒臭がらずに物語に参加して、美人エルフを拝みましょうか!? うん、そうしよう!
「よっこいしょ……」
6歳児に似合わない掛け声で起き上がり、待望の美女求め周囲を見回す。
そして直ぐにお求めの人物が視界に入ってきた……が、
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