流星
[9/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「おう!」」
箒の言葉を皮切りに、響が一夏と共に光弾の雨の中に突っ込んでいく。
「いいか一夏!! チャンスはこれっきりだと思えよ!! 夜天月の展開装甲を維持するのもあと30秒が限界だ!!」
「わかった!! 絶対に終わらせてやる!!」
唐突に言われたことに対しても一夏は力強く答える。
そして響は右腕を掲げながら叫ぶ。
「神炎ノ御手、起動!!」
言うと同時に夜天月の右の掌の中心が解放される。
同時に響達の前方の光弾が次々と消えていく。
「行け!! 一夏!!」
「ああ!!」
響の声に一夏は雪片を構えながら、響の後ろから躍り出ると、瞬時加速を行い福音接近すると、に雪片を衝き立てる。だが、
「なっ!?」
一夏が驚愕の声を上げる。
なんと福音は雪片がつきたてられる瞬間、残った足のブースターを使い体をよじって一夏の突きをよけたのだ。
それを見た場の全員が顔を蒼白に染める。
しかし響は、まだ諦めていなかった。
……夜天月!! ちっとばかし無理させすぎるかもしれねぇが我慢してくれよ!!
響は夜天月のブースターを無理やりにふかす。その影響か、夜天月に紫電が走るがそんなことお構いなしに彼女は突っ込む。
「どぉぉらぁぁぁぁぁぁ!!」
雄たけびを上げながら一夏の隣を蒼い光の帯を作りながら駆け抜け、右手で福音の頭部を掴む。
「燃え尽きろおおおおおお!!!!」
掴んだ瞬間、ギリギリ残っていた神炎ノ御手のエネルギーを使い福音の全エネルギーを燃焼させる。
同時に福音のエネルギー翼も消え、白銀の機体は力なくその肢体をだらりと下げ、装甲も量子変換されパイロットの姿があらわになる。
幸いパイロットに大きな外傷はないが、意識はないようだ。響はパイロットを受け止めると、大きく息をつく。
「響さん!」
「おお、セシリアこの人頼む」
満面の笑みで響の元にやってきたセシリアに福音のパイロットを渡す。
瞬間、夜天月が量子変換され待機状態の指輪に戻ってしまった。
「あ……」
小さく驚きの声を上げた響は真っ逆さまに海面に落ちていくが、
「よっと」
リヴァイヴを駆るシャルロットが響を優しく受け止める。
「あー、サンキューなシャル」
「どういたしまして。それよりもどうして急にISが?」
「ちょっと無理させすぎたかもな……戻ったら山田先生に診てもらうか」
「そうだね。じゃあ帰ろうか」
「おう。それにしても……疲れたなーちくしょう」
響は毒づきながら大きく息を吐いた。
こうして福音事件は幕を閉じた。七人の専用機持ちの生徒の手によって。
因
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ