流星
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削ってもダメか」
「響!!」
一人呟く響の元に一夏と箒がやってくる。
「おう、一夏。体の調子は大丈夫か?」
「ああ。なんとかな。それよりどうする」
「とりあえず、あの装甲はまだ何とかなるが問題はあの翼だ。アレから出る弾何とかしねぇと近づけやしねぇ。アレを無効にするにゃ――」
響は一夏に見やる。一夏もそれが意味することに気付いたのか真剣な面持ちで頷く。
「白式の零落白夜か……」
「または私の神炎ノ御手だな」
「では私達全員で陽動を」
箒の言葉に響は苦い顔をする。
「それもありだが……問題はアイツの全方向攻撃だ。いくら追い詰めても最終的にアレを使われたら振り出しに戻っちまう」
「ではどうすればいい?」
「現実味があるとすれば私と一夏が同時に突っ込んで私の神炎ノ御手で攻撃を相殺して、最終的に一夏の零落白夜でとどめって感じだな」
響は福音を見据えつつ、二人に説明する。
福音はというと、先ほどの響の動きを警戒してか追撃をしてくる様子はない。
「どうだ一夏、やれるか?」
「ああ。やってやるさ!」
一夏が大きく頷いたのを確認した響は全員に回線を開く。
『全員聞こえるな? 今から私と一夏で福音に止めを刺す。お前らは何でもいい、何でもいいからとにかくヤツの気を引け』
響の声に皆は小さく笑いながら頷いた。
「じゃあいくぜ? 作戦……開始!!」
響の声と同時にセシリアがブルー・ティアーズ六機をすべて展開し、それぞれの砲門から一気にレーザーを放ち、自らもスターライトmkUを構え狙撃をしてゆく。
「くらいなさいな!!」
放たれたレーザーを福音は難なく避けながらセシリアを見据えるが、その後ろに鈴音が姿を現す。
「さっきのお返し!」
鈴音は衝撃砲の砲門を構築し、圧縮した空気を最大出力で撃ち放つ。
だが、福音は空中で体を反転させ、優雅にそれをよけて見せる。しかし、その福音の動きをラウラが止める。
「逃がさん!!」
ラウラはアンカーを射出し、福音の足に打ち込むと動きを制限する。
「行くよ!!」
その好機を見計らい、シャルロットの二丁のショットガン『レイン・オブ・サタディ』が火を噴く。その攻撃をもろに喰らいながらも、福音は止まることはせず、ラウラのアンカーを無理やりに解くと、シャルロットに狙いを定める。
「まだ私がいるぞ!!」
箒が言いながら展開装甲を2方向から射出させ、福音を追い詰める。
これまでの連続攻撃の影響なのか、さすがの福音もたまらず上に避けながら、攻撃を加えた皆を撃墜するように、エネルギー翼から光弾の雨を降らせる。
「一夏!! 響!!」
「
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