第三話 白の少女ですか
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く鳴る。
「ハハ!体は正直だな。下に飯が用意してあるからついて来いよ。」
そういって、四季は小雪に背をむけ部屋からでていく。
「・・・・・・。」
一人部屋に取り残された小雪だが、おっかなびっくり彼の後についていった。
もうお腹が限界なこともあるが、彼女は自然に察したのかもしれない。
彼が自分がいま一番欲しいもの、
「優しさ」を与えてくれるこてを・・・・・・。
サイド:四季
「(ばくばくばくばく!)」
「ほらほら、そんな急がなくてもだれもとらないから。」
いま、目の前で俺が拾ってきた女の子がものすごい勢いで用意された飯を平らげている。
よほど腹がへってたんだろう。用意した食事はみるみるへっていった。
母さんはそれをにこにこ見ている。
(しかし・・・)
なんでここまでになるまで、何も食べないでいたのか。見れば俺と同い年、まだ親に庇護されている年頃だろう。
親はなにをしていたのだろう。こんな小さい子が倒れるまでほっとくなんて。
俺がまだ見ぬ少女の親に内心憤っていると、
「あ・・・あの・・。」
白い少女がこちらを見ていた。どうやら自分の世界に入っていたらしい。
「どした?」
「あの、なんで助けてくれたの?」
「あん?」
何でってそりゃあ、
「困ってるやつがいたら助けんのが当然だろ?お前みたいな女の子ならなおさらだ。」
「っ!?そ、そう。」
本当にどしたんだ?
「あ、あの、これ?」
そういって少女が差し出したのは、一つのマシュマロだった。ずっとポケットの入れていたのだろう。ぐちゃぐちゃになっていた。
「マシュマロ食べる?」
「くれるのか?」
「(コク)」
「さんきゅ。」
そういって俺は少女からマシュマロを受け取り口に含む。甘さが口に広がる。まあ、形は味に関係ないからな。なかなかうまい。
そういえばまだこの子の名前を聞いてなかったな。
「なあ、まだ名前聞いてなかったよな?俺の名前は篠宮四季だ。」
「あらあら、四季君お母さんを仲間外れにしちゃいやよ?私の名前は篠宮晴美っていうの。よろしくね?」
「ぼ、ぼくは榊原小雪っていうの・・・。」
「そうか、いい名前だな。俺のことは四季でかまわない。よろしくな。」
そういって俺は小雪に手を差し出す。
「?えっと?」
「握手だよ。これから友達になるんだから。」
「と、友達?」
小雪は戸惑っている。
「そ、前にテレビで見たんだけど、友達ってのは相手の目を見て名前を呼び合えば慣れるらしい。俺はお前と友達になりたいんだ。」
リリ〇ノで
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