魔法先生ネギま!
0440話
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が命中するギリギリで身体を素早く引いて半身にし、影槍の直撃を避けた。
とは言っても、さすがに無傷という訳では無く腹の表面に綺麗に斬り裂かれたような傷がついている。
やはり人間では無いせいだろう。特に血を流す様子も無くその傷口へと軽く触れながら俺の方へと視線を向けてくるフェイト。
「君が魔法障壁の類を無効化する能力を持っているというのは今まで幾度となく痛い目に遭ってるから、当然予想くらいはしていたさ」
「ふんっ、見せすぎた……か」
「僕もこれが初めて食らっていたとしたらどうにも出来なかっただろうけどね。それにしても、君のその力はなんなのかな? まるで黄昏の姫巫女が持っている魔法無効化能力の如く僕の魔法障壁を無効化する。その関係もあって、一時は君がオスティア王家の血を引く者なんじゃないかと疑いもしたんだが……」
俺がオスティア王家の血を? ……まぁ、確かに魔法障壁を無効化=魔法無効化能力と連想したのならその発想もおかしくはないが……
「そもそもオスティア王家の血を受け継ぐというのならネギがいるだろうに」
「彼も確かにオスティア王家の血を受け継ぐ者であるのは間違い無い。ただ、残念ながら魔法無効化能力の方は受け継げなかったみたいだけどね」
「……さて、休憩もそろそろ終了して第2ラウンドと行こうか」
ジワリ、と魔力を高めながら上空高くまで昇っていた竜の炎獣へと指示を送る。
「GYAAAAAAA!」
雄叫びを上げながら、フェイトの頭上から真下へと牙を剥きつつ降下してくる竜。だが、フェイトは特に慌てた様子も無くその竜へと視線を向ける。
『石化の邪眼』
そして目から放たれた光線が炎獣へと命中し……次の瞬間には竜の石像へと変化していた。同時に自分目掛けて落下してきたその石像を砕き、その破片を俺の方へと吹き飛ばして目眩ましにする。
それに対して俺は手を大きく振るい空中へと炎を幾筋も出現させてはその破片を燃やし尽くす。
だが、次の瞬間にはその炎さえも俺へと接近を隠す為の目眩ましとして使ったフェイトの接近を許してしまう。
足下を刈るようにして放たれた蹴りを瞬動を利用して回避。同時にフェイトの真上で虚空瞬動を利用して先程の竜の炎獣のように奇襲を仕掛ける。
「はぁっ!」
頭頂部を狙って放たれた拳。それを額で受け止め、オーバーヘッドキックのようにくるりと一回転しながら放たれたフェイトの蹴りが俺の鳩尾を抉った。
「ぐぅっ!」
上下逆さまの状態で吹き飛ばされるが、痛みを堪えて羽を羽ばたかせて何とか態勢を整えて地面へ着地する事に成功する。
「フ、フフフ、ハハハハハハハハハハ!」
そして着地した途端に聞こえて来るその声。誰の笑い声かと思えば当然それはフェイトの口から出され
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