魔法先生ネギま!
0440話
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裂かれながらも剣その物を燃やし尽くしていく。
『万象貫く黒杭の円環』
微かに聞こえてきたその声。数十本の剣を放ったばかりのフェイトの背後には、先程の剣は小手調べだったと言わんばかりに数百本もの黒の杭がその姿を現していた。
「さて、これはどうかな? ジャック・ラカンはこれを凌いで見せたが……」
再び振り下ろされるフェイトの腕。同時にその数百本の黒い杭は先程以上の密度で俺へと襲い掛かって来る。
「スライムッ!」
それを見た瞬間、これに対抗出来る手段はこれしかないと殆ど反射的に叫ぶ俺。空間倉庫の穴から黒い杭に負けない程の数百本のスライムの触手が現れ、一瞬で俺へと向かって来ていた黒い杭全てを斬り裂いていく。その様はまさに銀閃とでも呼ぶべき一撃であり、フェイトが放った黒い杭のほぼ全てを斬り裂く。
「……何? おかしいな、この杭に刺されたら石化する筈なんだが……」
フェイトの視線の先にあるのは、邪魔をするスライムから先に片付けるとばかりに触手へと突き刺さっている黒い杭の姿だった。だが、フェイトの言う通りなら本来は突き刺さった標的を石化させる効果を持つ杭が、スライムへと突き刺さっても特に何の効果も発揮せずにそのまま吸収されていく。
「言っただろう? 俺は別世界の住人だと。このスライムに関してもお前の常識で計れるとは思わない事だ……な!」
脳裏に浮かんだ空間倉庫からサブマシンガンを2挺取り出して両腕に持つ。そして碌に狙いを付けもせずにトリガーを引く。
ガガガガガガガガガ! という音が周囲に鳴り響き、同時にガンファイトの効果と300近い射撃能力のおかげでその弾丸の殆ど全ては外れる事無くフェイトへと向かっている。だが……
「こんな豆鉄砲が僕に効果あるとでも?」
高密度多重魔法障壁がフェイトの眼前へと展開され、弾丸の全てを防ぎきる。
そもそも精神コマンドの直撃を使った訳でもないのだから、効果が無いのは織り込み済みだ。そしてこれはあくまでも牽制でしかない!
フェイトの影へと干渉し、先程の黒い杭の礼代わりに100本程の影槍を作り出す。
『地を裂く爆流』
それに対処する為にフェイトが使った魔法は、地面からマグマを噴出させ、そのマグマにより影槍を焼き尽くすというものだった。
そもそもこの儀式場のどこからマグマが沸いたのか。それが魔法だと言われても……
「出鱈目な!」
サブマシンガンを空間倉庫へと収納しながら思わず吐き捨てる。
「出鱈目とか君に言われたくないけどね。『石の槍』」
それはそうだと自分でも思わず納得してしまいそうになりながら、放たれた石の槍が俺へと向かって来るのを混沌精霊としての力を使って炎を作りだし、俺へと目掛けて飛んでくる石の槍を燃や
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