暁 〜小説投稿サイト〜
焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
魔力修業
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に近づいてきた。

「あ、兄上、今のはいったい…」

俺はなぜ失敗したのかがわからず、兄上に原因を聞いてみた。

兄上は一瞬考え込むような仕草をしてからこちらをむく。


「それなんだがな、ライザー。お前、途中で少し気を緩ませたろ」

「え、えぇ」

少し恥ずかしかったが、まあ嘘をついてもしょうがないので正直に話す。

「おそらくそれで魔力のコントロールが外れて暴走したのだろう」

「暴走…ですか?」

俺の訝しげな声に、兄上は頷いた。

「たぶん込めた魔力が、お前がコントロールできる魔力量をぎりぎり超えてたのかもしれないね」

「それで気を緩めたせいで暴走したと?」

「たぶんだけどね」


むぅ…。まさか魔力量が多すぎたせいで失敗するとは。なかなかうまくいかないなぁ。


「どうする?今日はここまでにするかい?」

兄上が俺の顔を覗き込みながらそう聞いてくる。

どうやら俺がさっきの失敗でやる気を無くしたと思ったようだ。

俺は勢いよく立ちあがると、尻に着いた土を払う。


「いや、まだ出来ます。続けましょう」

兄上はそんな俺に一瞬驚いたようだが、すぐに満足そうな笑みを浮かべて頷いた。

「わかった。それじゃあ、もう一度やってみよう」

「はい!」



それから十分後に、俺はようやく自分のコントロールできる範囲の魔力を把握して、バレーボール大の魔力球を作ることができた。


「はぁはぁ…。やりました兄上」

「うん、よくやったね。それじゃあ第二段階に進んでみようか」


そういって兄上は手のひらに魔力球を出現させると、それを炎に変化させる。


「第二段階は魔力を火や雷などに変化させることだ。初心者は本当なら実際に炎や水などを実際に動かすことから始めるほうがやりやすいんだけど、私たちフェニックス家は炎と風に愛されし家系。元々炎や風の素質があって当然の一族だから、たぶん簡単にできると思うよ?」

兄上がそう言うので、「そんなうまくいくかなぁ〜」と思いながらも、とりあえず試してみることにした。


すると…、


ボウゥ!


いきなり魔力が火と変化した。

本当に簡単にできたよ、おい。


「この魔力具現化は、一見難しそうに見えても、得意なものや、適正があるものは、比較的早く具現化できるからね。まあ、当然の結果かな?」

なるほどね。俺も一応フェニックスの一員だから、ここまで簡単にできたと。…まあ水とか雷とかは逆に苦労しそうだが。

俺はその考えを兄上に言ったが、それを兄上は首を横にふって否定した。


「魔力は確かに素質も大事だけど、あくまで源流はイメージ。頭に浮かんだものを具現化かさ
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