暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
ALO
〜妖精郷と魔法の歌劇〜
妖精達の舞踏会
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うな動きだった。
互いが互いの死角を的確にカバーし合い、そして最も効率的な戦闘方法を確立している。直結した神経を、電子パルスが青白い尾を引いて流れていく。視界が薄く引き延ばされ、空を無数に流れ落ちていくポリゴンの欠片達の動きが不思議と緩やかに、穏やかになる。
この感覚は、何度か体験した。
人が、本当の意味で集中したときに超える、世界の一線にして境界。
紅衣の少年が次々と刎ね飛ばす首の雨とも言える中を駆け抜け、鋭き一閃が全損させられなかった騎士達を黒衣の少年と白衣の女性が的確に刈り飛ばす。それぞれの音高く震える翅から零れ落ちる光が空中に流れ、槍の先端を担う三人を流星のように人々に見せた。
見せて、そして魅せた。
レン、キリト、カグラ、リーファ、フェンリル隊、シルフ隊、ドラグーン隊は、白熱した一個のエネルギー体となり、無限に出現し続ける守護騎士の壁を融かし、抉り、深く深く突き進んでいった。
騎士の数は無限でも、ドームの空間は固定されている。前進し続ける限り、いつかはその瞬間がやってくる。
「おぉぉあああああああああぁぁぁぁぁっぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!」
血を吐くような叫びとともに繰り出されたレンの一撃が分断した、二十を超える守護騎士の身体が崩れ、飛び散った。
その向こう、ばしゃあっ!と爆散したポリゴンの塊の向こうに、一瞬ではあったが、本当にアクセラレートされた意識下でしか認識できないほどの刹那だったのだが、ドームの天頂、天空へと続く唯一の巨門が見えた。ようやく、視認できた。
「見えたッッ!!!」
「ぜえぇぇあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっッッッ!!!」
絶叫するキリトが、いっそう強い純白の光を自らの神装から迸らせながら、自らも黒き閃光となって肉壁の間隙に突進した。それを阻止しようと、怨嗟の声を上げながら最後の守護騎士の群れが上下左右から迫る。その数、約八十。
その中に突っ込んだキリトは、左手の神装に対しての、右手に持つ大剣を鋭く前に突き出す。それだけのアクションで絶大なインパクトが発生し、突き刺した一体のみならず、周りの騎士たちの身体が爆散した。
それでも押し寄せる騎士達を、レンとカグラが両左右から片っ端から捌いていく。
「う………おぉぉおおおおおおおおあああああああぁぁぁぁっっっっっッッ!!!!」
この戦闘で最大の咆哮を、キリトが天高く上げた。
構えた二対の剣が全てを照らす恒星のごとき閃光を放つ。それが、恐るべき速度で繰り出される。
「
光環連旋撃
(
ジ・イクリプス
)
!!!!」
右上から斬り下ろす。左下から斬り上げる。
輝く二本の剣は、徐々に角度を変えながら純白の真円を描き出した。それはまるで、皆既日食の太陽から
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