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NARUTO -もう一人のうちは-
第1話 下忍初大仕事(ファーストミッション)
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「うぉぉぉぅぅぅ…」

「…、ハハハ…。それはそうと、僕たちに課せられた任務のことだけど…」

「どうしたんですか ? ヤマト先生」

「あぁ、実はこの任務、Cランクの任務だけど、内容によってはBランクになりうる任務なんだ…。下忍になったばかりの君たちにとっては多分ハードルの高いものになるんじゃないかと…」

興ざめである。
下忍なり立てでいきなりランクの高い任務につかされるのだ。3人からすればどうしてと言いたくなるようなランクである。3人が行おうとしている任務は、湯の国の観光大使を護衛するというものである。2日後に湯の国全体でイベントが行われ、そこに観光大使が特別ゲストとして来るのである。しかし、湯の国は『戦を忘れた里』と称される程平和である。どうして観光大使を護衛しろという任務が下されたのか。それには訳がある。

「…、僕たちの任務は湯の国の観光大使を護衛することですよね。湯の国は平和で、わざわざ護衛をしなければならないような事件は起こらないようにみえる。だけど、イベントが近づくにつれて湯の国内で不審な動きをする者が増えているんですよね。まるで湯の国内を『視察』しているかのように…。
彼らはイベントで何かをしでかすかもしれない。湯の国には観光資源もある。それを狙って襲撃するかもしれない。そして、その彼らがもし忍であるとしたら戦いは避けては通れない。下忍なり立ての僕らがもし中忍や上忍レベルの忍と対峙したら…。ヤマト先生はそう考えているんでしょう ?」
「その通りだ、ダンテ。この任務はまだ君たちには早いのかもしれない…」

3人の中に不安がよぎる。もしかしたら、他国の忍と命を懸けた戦いになるかもしれないと。だが、気強い少女、亜鞍 マヤは一度深呼吸。大きな声で、

「はぁ ? そんなもん、余裕でクリアしてやるぜ ! 確かに、オレ達はまだ下忍になったばかりかもしれない。だけど、それは任務から逃げていい理由にはならねぇとオレは思う。強気だ強気 !」
と叫ぶ。ヤマトは確認のため、もう一度マヤに問う。

「ほう、マヤはこの任務でいいのかい ?」

「むしろ、『この任務がいい』ぜ」

「ほかの二人は ?」

ヤマトはダンテとラオに目を向ける。次に口を開いたのは…

「チャラチャラっと終わらせて、女の子と遊ぶぜ ! 俺もこの任務に行く !」
チャラさ全開のラオであった。そして、最後にダンテにヤマトは問う。

「ダンテはどうしたいんだい ?」

「ボクは…、ボクは…」

『お前はそれを指をくわえてみているんだな』

ダンテの拳を握る力が急に強くなる。
サスケの言った一言を思い出し、憤慨した。そして更に自分を奮い立たせた。自分だって、うちはの名を背負って立つ。自分だってうちはを再興したい。この考え
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