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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百七話:着せ替えドーラちゃん
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んの反応が見たいわね!いっそ、これで行っちゃう?」
「それも楽しいかもね!」
「いや……冗談ですよね?」
「見せたいのは、本当だけど。隙の無い勝利を目指すには、やっぱりこれは無いわね。これでも圧勝だとは思うけど」
「でも、これはあげるから!良かったら、使って!」
「……使う?……何に?」
「やだー!言わせないでよー!」

 ……私に、何をさせたいんだ!
 そんな使い方は、しませんから!

 まあ、くれるという物は貰っておきますけれども!


 他にも、フリルがふんだんにあしらわれたブリブリに可愛らしい服だの、やたら体の線を強調するセクシーな服だの、色々と着せ替えられてキャーキャー言われた挙げ句。


 最終的に、またどこのお嬢様かというような。
 淡いピンクの、大変に愛らしい中に清楚さも感じさせるふんわりとしたデザインの、乙女チックなワンピースが選び出されました。

「これを……着るんですか……?ヘンリーの、前で……?」

 踊り子さんたちなら、中の人の事情とか知らないんで。
 あくまでも、十六歳の美少女ドーラちゃんが着てるという認識なわけだから、別にいいんですけど。

 ヘンリーはなあ……知ってるからなあ、事情を。
 具体的な数字を教えたわけでは無いとは言え、決して心まで十六歳では無いという事実を。

 ……こんな、少女趣味な格好をして。
 いい歳して、何してんの?なんて失笑でもされた日には、バネッサさんに諦めて頂く作戦も台無しでは?

「そうよ!これを着て行けば、勝利はいよいよ間違い無いわ!」
「バネッサの、薄っぺらい見せかけだけの清楚さとは違う!本物の、清楚な美少女というものを!見せ付けてやりましょう!!」
「本物……ですか……」

 むしろ、私こそ偽物なんですが。

 まあ体はね?ドーラちゃんの体はね、間違い無く美少女ですけれどもね?
 清楚ってたぶん、見た目だけの話じゃないよね?

 ……まあ、演技力の勝負なら負けないけれども!
 それより、問題はヘンリーだ!

「……大丈夫ですかねー?バネッサさんとの比較で、勝ったとしても。肝心のヘンリーに笑われでもしたら、意味無いのでは。むしろ、逆効果では。こんな格好、したこと無いし」
「無い無い!笑うとか、あり得ないから!」
「したこと無いなら好都合ね!びっくりさせちゃいましょう、ヘンリーさんも!」
「……びっくりして、吹き出したりとか」
「だから無いから!なんでそんな、後ろ向きなの?」
「いやー。だってー」

 中の人が。
 みなさんには言えない、事情が。

 と、渋る私にどう思ったのか、踊り子さんの一人が励ますように、そっと私の手を取ります。

「……大丈夫。普段は男の子みたいな格好をしてるから、
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