第六章 第一層攻略会議A
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その日はエギルと名乗った戦斧使いがアルゴのエリア別攻略本を使いキバオウを黙らせた
キリトとノアは無料配布していたことに少なからず驚いていた
「アルゴさんが情報を無料で配布しているなんて??」
「あの商売の鬼が無料配布とか有り得ないだろ??」
さすが双子だけあって意図せずに同じような事を同時に呟いていた
??今回の事は、あの《鼠》の事を知っている奴なら誰もが同じような反応をしただろうが??
まぁ、ともかく攻略会議はそこで終了となった
そして、会議の翌日にボス部屋が発見されるというかつてないほどのハイスピードで迷宮が攻略された
ディアベル達はその場でボス部屋の扉を開け、住人の顔を拝んで来たらしい
それをその日の夕方に再び開かれた会議で青髪の騎士は誇らしげに報告した
ボスは身の丈が二メートルに達する巨大なコボルド
名は《イルファング・ザ・コボルドロード》、武器は曲刀カテゴリで取り巻きに、金属鎧に斧槍を携えた《ルインコボルド・センチネル》が三匹
そこまでの情報は、ベータの時と全く同じである
「?けど違うんだろうなぁ」
「?ああ、だろうな」
ノアとキリトが同時に溜め息を吐く
「にしても大丈夫か、アルゴのやつ」
キリトは手に持っている《アルゴの攻略本》を見ながら呟く
ボスの攻略法が中に書かれており、閉じた裏表紙には今までの攻略本に存在しなかった一文が赤い文字で書かれて並んでいる
【情報はSAOベータテスト時のものです、現行版では変更されている可能性があります】
と、書かれているのである
とまぁ、キリトはいつものように人の話を聞かずに考え事をしていたが
「??それじゃ、早速だけど、これから実際の攻略作戦会議を始めたいと思う!
何はともあれ、レイドの形を作らないと役割分担もできないからね
みんな、まずは仲間や近くにいる人と、パーティーを組んでみてくれ!」
「?????なんだと」
というディアベルの言葉で現実に引きずり戻された
「ど、どうしよう」
ノアが焦ったような声でキリトに囁く
キリトもノアもとてつもなく人付き合いが悪いのである
周りはディアベルの指示からわずか一分足らずで、七個六人パーティーがアッサリ完成してしまった
「???ん?」
キリトは少し離れたところにひっそりと立つフーデットケープのプレイヤーを発見し、そちらへ歩いていった
「????あんたもアブレたのか」
キリトが小声で訊くと、押し殺した声が答えた
「????アブレていません
周りがみんなお仲間同士みたいだったので遠慮しただけです」
「???アブレたってゆうんだと思うんだけど」
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