魔法先生ネギま!
0439話
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ればその魔力不足も解消するだろう?」
「……確かにそうかもしれない。けど最短9年……いや、君が無数の精霊達を消滅させてくれたおかげで8年程度しか時間が残っていない。時間が足りないだろう」
「確かに宇宙に出るのに四苦八苦しているこの世界では10年、あるいは下手をしたら100年経っても火星のテラフォーミングは無理かもしれない。だが、そこで俺の話だ。俺が元々生まれた世界では、一部ではあるが冥王星付近まで進出をしていた。もっとも、そこで異星人に襲われたがな」
「異星人? それは何の冗談だい?」
肩を竦めるフェイトだが、正直俺にしてみれば魔法世界の住人も異星人もそう大して変わらないんだがな。
「お前にとってはそうでも、俺の世界にとっては実際にあった話だ。で、詳しい経緯は省くが俺はその異星人達が使っていたコロニー並の移動要塞を本拠地にしている組織を率いている。そして俺がこの世界に飛ばされた原因でもある転移装置によって幾つかの別の世界と自由に行き来できるようになっている訳だ」
正式に国交を結んでいるのはSEED世界のみだが。
「そしてその世界も俺の世界同様に科学技術が発展していて宇宙にコロニーを作る程度には宇宙進出している。……どうだ? この話を聞いただけでも火星をテラフォーミング出来る可能性があると思わないか?」
「……その話が本当なら、確かに可能性はあると思う。けど、君はその次元転移装置とやらの暴走でこの世界に飛ばされてきたんだろう? なら結局君の話している内容は机上の空論だと思うけど」
「ほう、俺の話を信じるのか?」
「正直君の情報が全く無いという状況や、君自身の規格外の能力を見てないと信じようとは思えなかったけどね」
まぁ、確かにこの世界に来てから大魔王とか言われるようになったりはしているが……そもそも俺自身の生身での能力が規格外云々と呼ばれるようになったのはこの世界に来てからなんだがな。
「話を戻すが、何も俺だって何の手掛かりも無いままにこの世界に転移させられた訳じゃない。マーカーという平行世界間で機能する発信器のようなものがあってな。その修理も終わったのを考えると、そろそろ向こうから連絡が来てもいい筈だ。そして俺の本拠地――ホワイトスターという名称だが――との連絡を付けさえすれば自律行動可能なロボットをそれこそ数百、数千、下手したら数万単位で運用が可能だ。時間があれば億単位に届くのもそう難しい話じゃないし、同時に俺達が持つ科学力があれば火星のテラフォーミングも可能だろう」
「それで、本当にこの魔法世界崩壊のタイムリミットまでに間に合うと?」
「その辺は正直、微妙な所だな」
そう告げた瞬間、フェイトの眉が再びピクリと動く。
何かを言いかけて口を開こうとしたタイミングに合わせて言葉を続ける。
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