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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeU:
Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi
Epos1夜天の主の下に集いし雲・守護騎士〜Wolken Ritter〜
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”の起動時に、驚き過ぎて後頭部を壁に強打、気絶したという話だ。最初から伝えておけば、そのようなことは起きないだろう。俺の肩にもたれ掛かってきたはやての軽い体の重みを感じながら、ただじっと待つ。そして時刻は23時58分。 コチコチと秒針の音と、ソファに横になっているはやての「すぅすぅ・・・」寝息だけが耳に入ってくる。やっぱり起きていられなかったよ。

「さてと、少し席を外しておくか」

まずは主はやてと守護騎士だけで顔合わせだ。はやてが主であることを騎士たちに確認させる。かつての主、オーディンと同じ顔をした俺(というか本人)が居ては、こちらにばかり意識が向くからだ。
リビングを出、玄関へ移動。そして間もなく、“夜天の書”が起動したことで魔力が発生したのを確認。リビングの入り口から顔を半分だけ出して室内を見る。ソファに眠るはやてが寝返りを打ち、そんな彼女の前に“夜天の書”が転移して現れ、脈動している。次いで縛っていた鎖が弾け飛び、勢いよくページが捲れていく。そしてここで「ふぇ・・・?」眠り姫(はやて)がお目覚めだ。

起動(アンファング)

はやては上半身を起こし、自分の胸から浮き出て来たリンカーコアに目を見開き、目の前に浮遊している“夜天の書”へ向かって行くのを見詰めている。

「ルシル君・・・!?」

俺を捜すように辺りをキョロキョロ。大丈夫だと言っておいたが、やっぱり不安になってしまったか。俺は壁をノック。その音で俺に気付いたはやてが「なんでそこに居るん!? もしかして避難か!?」と問い質してくる。

「大丈夫だ! まずは主である君と守護騎士の顔合わせだ。その後にちゃんと俺を紹介してくれればいい」

「・・・う、うん! でも・・・そうゆうことは先に言ってほしかったわぁ・・・」

少し文句を垂れたはやてだったが気を取り直して強く頷き、光を発し始めた“夜天の書”を見詰め直す。はやてのリンカーコアが一際強く輝き、シュリエルリート――いや、“夜天の書”の管制人格の魔力光・深紫色の、六芒星型のベルカ式魔法陣が展開された。はやてが宙の“夜天の書”に釘づけになっている間に、床に展開されている魔法陣上に・・・彼女たちが創り出された。

(久しぶり・・・って感じでもないな)

フィヨルツェンに殺されかけてから数百年が経ったが、その間は眠りについていた。彼女たちと逢うのは感覚としては1ヵ月ぶりと言った感じだ。ここではやてもようやく「わっ!?」片膝立ちで居る守護騎士のみんなに気付いた。

「闇の書の起動を確認しました」

シグナムが口火を切った。

「我ら、闇の書の蒐集を行い、主を護る守護騎士にございます」

次いでシャマル。

「夜天の主の下に集いし雲」

そしてザフィーラ。

「我らヴォルケン
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