第四十九話 鍵
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い。
いつものような優しい瞳だけど、何かが違う。
例えるなら遼ちゃんは太陽のような暖かい、けど今の彼女は吹き抜ける風のような……。
呆然とする私を椅子に戻し、彼女は自分の体を見つめる。
「なるほどこれがとっておきの一手か、確かにこれならば侵食も進まないだろう」
遼ちゃんの体から放たれる、遼ちゃんの声。
けど口調は全く違う。
いつもの弱々しいものでもなければ、最近見た明るい時のものでもない、大人びた口調。
「遼ちゃん?」
「ちょっと、一体どうしたのよ?」
なのはちゃんは首をかしげ、アリサちゃんは遼ちゃんの様子がおかしいのに気づいて彼女に問いかける。
「…………この話し方、どこかで」
その中フェイトちゃんは冷静に遼ちゃんを見つめ、何かを考えている。
そして、彼女は私たち全員を見渡たして、言った。
「ああ、すまない、少し考え事をしていた、…………ところで主はやてと守護騎士たちはどこにいるのだろうか?」
それに一番最初に反応したのはアリサちゃんだった。
「主はやて? ちょっと、どこか頭でも打ったの!?」
「! 待ってアリサ、もしかして彼女は」
何か思い出したようなフェイトちゃんと、驚きいて目を大きく広げているなのはちゃん。
二人にはもう彼女が誰かわかったのだろう。
少しして、アリサちゃんの態度から何かを察した彼女は、私たち二人に向けてこう言った。
「ああ、すまない、そう言えば自己紹介がまだだったな」
「私はリインフォース、かつて夜天の書の管制人格だったものだ」
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