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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百六話:踊り子さんと女子トーク
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いと、そのうちうっかり、ってことはあるかもしれないけど」
「なら、やっぱり!早く、今すぐに!諦めさせに行かないと!……って、どうやって?」
そんなにしつこい相手を、どうやって諦めさせようと言うのか、私は。
「ああ。それは、問題無いわよ。ドーラちゃんがいるんだから」
「そうそう。言ったでしょ、勝てない戦いはしないって。クラリス相手で退いたんだから、ドーラちゃんなら余裕よ」
「そうなんですね!」
それなら、いつもヘンリーがやってくれていたように!
私が、恋人のフリをすれば!
アッサリと、追い払えるわけですね!!
……そんなに、上手くいくものか?
バネッサさんから見てクラリスさんは、人柄も含めてよく知ってる相手で、だからこそ勝てないと踏んだわけで。
いくら外見が可愛くても、中身をよく知らない相手であれば。
相手の人となりを見極めて、完全に負けを悟るまで。
やっぱり、諦めてくれないんじゃないだろうか。
「……そんなに。……上手く、いきますかね?……バネッサさん、私のこと、知らないし。クラリスさんと違って」
急に弱気になった私を、踊り子さんたちが鼻息も荒く取り囲みます。
「そんなの!世の中にはレベルの違い、次元の違いというものがあるのよ!問題無いわ!」
「大丈夫!あたしたちが付いてるから!実際に明日、試してみましょう!結果は火を見るよりも明らかだけどね!」
「そうよ!思い知らせてやりましょう、バネッサに!誰を、敵に回したのかを!高望みし過ぎなのよ、いつもいつも!」
「そうよ!いい男には、いい女!いないわけが無いのよ!本当に一途に想い続けてたというわけでも無いくせに、身の丈に合わない、脈も無い相手にでも簡単に纏わりついて!少しは、身の程を知ればいいんだわ!」
「きゃー!ドーラちゃんを、着飾らせるのね!?楽しみー!どんなのがいいかしらー!」
「やっぱり可愛い系かな?それとも、セクシー系?」
「清楚系も捨て難いわね!」
「大人っぽい綺麗系もいいんじゃない?」
「ダメよー、ここは若さを見せ付けていかないと!思い知らせてやるんだから!お呼びじゃないって!!」
……なんか踊り子さんたちが、異様に盛り上がり過ぎてるんですが。
……急に、冷静になってきた。
「……あの。ヘンリーがバネッサさんに惚れる可能性も、無くは無いですからね?もしもそうだったら、私は邪魔しませんからね?」
恐る恐る、声をかけてみましたが。
「それは無い」
「絶対無い」
「無いから」
「無いわね」
「うん!邪魔は、決定ね!」
「むしろあっちがお邪魔って話よね!」
満場一致で、切り捨てられました。
そうか、そんなにか。
そんなにもダメな娘か、バネッサ
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