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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百六話:踊り子さんと女子トーク
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ゃったくせにー。もー、可愛いんだからー!」
「……そうではなくて。単に、仲間として。気になるだけです」
「はいはい。そういうことに、しときましょうねー」
「……」
「あ、ごめんごめん!怒んないで!バネッサね、バネッサはねー。しつこいわね」
「……しつこい、ですか?」
……いきなりの、マイナス評価!
取りようによってはプラス要素とも考えられるけど、明らかにこの表現はマイナス評価されてます!
「そうね。本人は、
一途
(
いちず
)
とか言ってるけどね」
「脈が無い相手でも、とにかく食らい付いていくのよね。むしろ釣れないほど、燃え上がっちゃうっていうか。見た目は控えめな感じに取り繕うから、うっかり騙されて絆されちゃう男も、割といるのよね」
「そうよ!それであたしは、男を盗られたのよ!」
「他人のものでも、遠慮無いもんねー。さすがに勝ち目の無い戦いはしないっていうか、クラリス相手の時はあっさり
退
(
ひ
)
いてたけど。それでも行かなかったわけじゃないし、退くときも未練タラタラだったけど」
「何よ、それじゃあたしがバネッサに負けてるみたいな……負けたけど!!」
「まあまあ。結局、すぐ目を覚まして戻ってきたんでしょ?バネッサの、底の浅さに気付いて。一途なのも、次にもっといい相手が見付かるまでのことだし」
「まあね!あんなのに一時でも引っ掛かる男なんて、こっちから願い下げだけどね!」
……なんか、評価が散々なんですけど。
……いやいや、待て待て。
なんかとっかえひっかえみたいな話になってるけど、次のもっといい相手が見付からなければ、そのまま一途な状態が続くんじゃね?
イケメン王子様のヘンリー以上の相手って、そうはいなくね?
よっぽどの資産家相手で、金に目が眩んだとか無ければ。
……ありそう。
ここまでの話を聞いた限り、そんなこともやりそう。
いやいや、先入観はイカン。
ちょっと気が多いだけの、良い娘かもしれないじゃない!
「あとは、そうねー。上っ面ね。ハリボテね。中身が無いっていうか」
「表面を、取り繕うのはホントに上手いんだけどね。鵜呑みにしちゃうと、痛い目見るのよね」
……ダメじゃん!
これは、ダメなヤツじゃん!
え、なんか無いの?
なんか、プラス要素は、無いの?
「あの。何か。……褒めるところは、無いんですか?」
「え?今までので、最大限褒めてたつもりだけど?言ったでしょ、取り繕うのは上手いって。あと、ある意味一途だって」
「恋愛というか、男を落とすことにかける執念も、ある意味長所よね。真似できないわ、あれは」
「……例えば。例えばの話、ですけど。バネッサさんが、ヘンリーを落とせたとして。……結婚、すると思いますか?」
私の苦し紛れの
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