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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
16 始まりの言葉
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含む電波体にとっては猛毒以外の何者でもない。
電波変換が維持できなくなってきているのだ。
体中に重みから痛みが走るようになり、とうとう限界に達した。

「ぐぁぁぁぁぁ!!!」

悲鳴を上げながら、クインティアの時と同じようにスーツが崩壊し、ジャックがその場に倒れ込んだ。
スターダストはその様子を見ていた。

「くっそ....」

ジャックが薄れ行く意識の中で最後に見たのは雲に隠れ掛けた半月、無数に輝く星屑をバックに凛々しく立つスターダスト・ロックマン=彩斗の姿だった。























ハートレスは病室の椅子に座りながらベッドで眠っている少女の顔を見ていた。
この少女、高垣美弥は今でも死という人間の終わりという冷たく無慈悲なものと戦い続けている。
彩斗を護り抜く代償として無慈悲なステージ上に立つ羽目になった。
恐らくは心の中は後悔でいっぱいになっている。
そう思っていた。
この日記を読むまでは。

「....」

枕元に置かれた日記帳。
そこに全てが記されていた。
ミヤは彩斗が哀れだから助けたわけではなかった。
たとえ自分が死んでも助ける覚悟をもっていた。

「あなた....本当に微妙な立場にいるわね。知ってか知らずか....」

ハートレスは膝の上に乗ったMacbookProに表示されたデータを見ながら呟いた。
それはミヤの母親、高垣美緒のデータだった。
彼女は世界有数のIT企業である『I.P.Cエンタープライズ』のニホン支社である『ニホンI.P.Cエンタープライズ』の主要株主だ。
それと同時に美緒は彩斗を含めた自分たちディーラーの敵であるValkyrieの一員でもあった。
Valkyrieの資金調達のために会社の金を着服している。
つまりが大雑把に言ってミヤはディーラーとValkyrieに挟まれた立場にいる。
まるで知っていたかのように。
だがこれが明らかになっているということは大きなアドバンテージでもあった。
Valkyrieは恐らくまだこの事実に気づいていない。
だとすれば、いざという時にミヤを人質に取ったり、交渉の材料にするというカードが手札に入った。
その事実だけを理解できた段階でハートレスは立ち上がり、パソコンをバッグに仕舞うと部屋から出ようとした。
しかし自然と足が止まった。

「...誰?」

振り返り、病室の中を見渡す。
確実に人の気配を感じた。
だがかなり勘付かれないように気配を消そうとしている。
ハートレスはゆっくりとハンドバッグに手を入れ、コルト・パイソンを握った。
だがその瞬間に隠れた"招かれざる客"が話しかけてきた。

「構えなくていい」
「!?....あな
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