星屑の覚醒
16 始まりの言葉
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システムの使い方を全て体が理解しているのだ。
『グングニル』という名の北欧神話に登場する戦争と死の神『オーディン』の名を冠す銃を構えて、周囲に意識を集中する。
「....何処だ?」
「覚悟しやがれぇぇぇ!!!!」
ジャック・コーヴァスの声が四方八方から響きわたる。
それだけでもどれだけの速度で動いているのか想像がついた。
だがすぐに飛び回っているコースを推測をつけることが出来た。
「そこか!!!」
スターダストはグングニルをパラボラアンテナに向けて放った。
ガス式銃独特の銃声が響き、パラボラアンテナと銃口の間がワイヤーで繋がった。
放ったのはワイヤー弾。
本来ならば何かを引っ張ったりするのに使うものだ。
だがスターダストはこれを1つのトラップにした。
「!?なっ!?うわぁぁぁ!!!!」
ジャック・コーヴァスはこのトラップに引っかかった。
翼がワイヤーに引っかかり空中で宙返りを披露して地面に叩きつけられる。
ちょうど運動会の障害物競争の縄跳びと同じだ。
「くっそがぁぁぁ.....」
ジャック・コーヴァスは痛みに堪え、歯ぎしりの音を響かせながら立ち上がる。
怒りで顔が歪んでいる。
対照的にスターダストは感情を押し殺した死人のように全く表情を変えない。
ただ睨みつけるだけだ。
だが確実に次の攻撃に備えて準備をしていた。
グングニルの銃口を折り、ワイヤー弾を引き抜くと、腰に装備された真っ赤に輝く弾丸を込める。
その色はマグマがグツグツと煮えかえるような感覚を覚える禍々しい色だった。
「くたばれぇぇぇ!!!!」
ジャック・コーヴァスは地面を蹴り、再び翼を広げるとスターダストに突進する。
もはや苦肉の策にも等しい無謀な攻撃。
だが確実にスターダストを仕留めるつもりだった。
殺意を込めたラストアタック。
それに対してスターダストは銃口を向けた。
先程のようにジャック・コーヴァスはかく乱するまでもなく、自分に向かって真っ向から向かってくるのだ。
目の前に銃口を向けて引き金を引く。
それだけで良かった。
先程と同じ銃声が響き、真っ赤なオーラを纏った弾丸が放たれ、ジャック・コーヴァスに直撃した。
「なっ....」
ジャック・コーヴァスの突進は止まった。
まるで足払いをされたかのようにその場に転んだ。
勢い自体が死んだ。
「テメェ...何をしやがった?」
「...」
銃撃によるダメージは0だ。
だが不思議と体に体が重くなり始める。
「う!?ぐぅぅぅぅぅ....!!」
弾丸の直撃した部位からは真っ赤なものが流れている。
血ではない。
しかし見覚えのあるものだ。
「まさか...クリムゾンだと?」
クリムゾンは電波人間を
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