暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
16 始まりの言葉
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「クッソ!!!?」
「タァァァァ!!!!」

肘打ちという多くの格闘技での禁じ手で顔面を叩かれ、ジャック・コーヴァスは怯む。
それに追い打ちを掛けるようにスターダストは動き続けた。
腕を掴み、更に肘を振り下ろして腕を砕く。
そして腹部に頭突きを食らわせた。

「このおぉ!!!」
「ハァァ!!!」

ジャック・コーヴァスは自分の攻撃が全く通用しないことに恐れを覚え始めた。
殴りかかれば交されるか肘でブロックされ、拳に逆にダメージを受ける。
そしてスターダストと同じく肘を使えば、腕ごと弾かれ、のけぞったところにハイキック。
ただでさえ1メートルの範囲内での格闘戦だというのに、こちらからの攻撃を弾き、一気にブレイクダンスのステップにも近いもので迫ってくるのだ。
だとすればジャック・コーヴァスは1つの手段を思いつく。
言うまでもなく距離を置くのだ。

「クッソ!!!」
「白兵戦....」

自身の鋭い爪を構えてジリジリとスターダストにプレッシャーを掛ける。
肉弾戦ではなく武器を使った戦闘に切り替えたのだ。
しかしスターダストも白兵戦には全く抵抗する術が無いわけではなかった。

「トラッシュ、こい!」
「...」

スターダストが左手を横に出すと、それと同時に体からトラッシュが分離し、一瞬にして形態を変化させ、スターダストの左手に収まった。
トラッシュは剣の姿『バルムレット・トラッシュ』へと変わっていた。
巨大な剣、それでこそスターダストの身長にも迫る大きさで銀色の刃先に銃口が突き出し、鍔の部分はトラッシュの顔と思しきパーツがついている。
それを左手に構え、右腕に肩の部分のウイングを取り外した『ウイング・ブレード』で二刀流の構えを取る。

「テメェ....」
「ハァァァ!!!!」

先に動いたのはスターダストだった。
大きく一歩踏み出し、右手のウイング・ブレードを下から振り上げる。
ジャック・コーヴァスはそれに対抗し、自らの爪で止める。
だがスターダストの勢いを抑えることは出来なかった。

「くっ!?」
「ヤァァ!!!」

ステップを踏み込んで攻撃してきた分、体重や慣性力がスターダストに力を与え
ていた。
ジャック・コーヴァス=ジャックは驚きを隠せなかった。
今まで自分の格下にしか思えなかったスターダスト=彩斗が自分を圧倒している。
人を殴ることも躊躇いを覚えているような相手にだ。
正直、自分に過信していた。
自分は今まで普通の人間が想像できないような地獄を生き抜きこの力を得た。
だが彩斗がその全てを超えるような力を得ていたという事実を否定することしか出来なかった。
何度も何度も剣と爪がぶつかり火花が上がる。
互いにいがみ合い、 相手へのプレッシャーを表情に込め
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ