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圧倒的究極神が世界を旅するそうです ハイスクールD×D編
旧校舎のディアボロス
第三話
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して、ソーナが話の指揮をとり始めた。
「それでイッセー君、悪魔になりますか?」
「イッセー、悪魔になろうにゃ!」
「そうです、悪魔になりましょう」
一誠が答える前に、脇から賛成の声が上がった。
黒歌と白音である。
後ろにいる紅音達にも確認を取るが、全員首を縦に振った。
「俺は悪魔になろう」
一誠は”ある理由”によって元より人間よりも長生きだが、魔法やらでずっとごまかすわけにもいかない。
そうなるとどこかの勢力に属すか、どこにも属さず隠れて暮らすかしかない。
天使とは気が合わない、欲のままに生きると決めているからだ。
となると堕天使か悪魔に属すことになるのだが、どちらにもコネや伝手がない。
だからこそ、今回のリアスとソーナによる悪魔としての勧誘は、渡りに船というやつだ。
「それで、どっちが俺の主になる?」
「リアス、戻ってきて。ソーナにいっくんが盗られてしまいますわ」
朱乃が慌てて、先程から壊れたままのリアスを起こそうと奮闘している。
肩を強めに揺するが戻ってこない。
中々戻ってこないことに痺れを切らしたのか、リアスの耳元に口を寄せ何かを囁くと慌てだした。
「駄目よソーナ! 一誠は渡さないんだから!」
突然、叫び立ち上がったリアスに呆然とする一誠達。
自らのしでかした事に気づいたのか、周りを見たあと何事もなかったかのように腰を下ろす。
顔は髪に負けないくらい真っ赤に染まっていたが。
苦笑しながらその様子を見届けた一誠は、再度問い掛けた。
「で? どっちが俺の主になるんだ?」
「もちろん、私よね、イッセー?」
「当然、私ですよね、一誠君?」
二人からは私を選びなさい、という思いが伝わってくる。
どちらもいい主になるだろう、とても贅沢な悩みに一誠は思考を巡らせるのだった。
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