暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
分割された小さな物語とオシマイの気配
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ってからでは遅いぞ?」
「ふんだ!あゆあゆが私のたい焼きをくすねたのがそもそもの始まりなんだから遠慮なんかしないのよーだ!」
「―――ではもう一つ占いをしてやろう。今日、夕日が照らすこの町の公園のどこかで、たい焼きを愛する一人の少女が木から転落して意識不明の重体となる。それをどうするかはお主次第だのう」
そう言って振り返ると、既に苗の背中は遠くへと過ぎ去っていた。方角からして公園一直線だ。恐らく最後まで聞かずに行ったのだろうが、果たして彼女は運命を変えることが出来るかな?と占い師は子を見守る親のような瞳で彼女が見えなくなるまで見送った。
久々に人界へ来てみれば、なかなかどうして面白い者が芽吹いている。彼女がこの胡散臭い占いにあっさり乗ったのも、恐らく魂魄の共鳴を無意識に感じ取ったからであろうと青年は推測する。それにしてもあの有り余る身体能力と愚直な心根は・・・
「まるで武吉のようじゃの。久しぶりに顔を合わせてやるか・・・」
彼の独りごとは、風に融けて消えて行った。
今日の夕方、2人の少女が病院へ担ぎ込まれた。内一人は頭部に軽い裂傷を負っていたものの大事には至らなかった。目撃者の少年によると、木登りの途中にバランスを崩して落下した少女を助けるためにもう一人の少女が受け止めようとした結果、互いの頭が激突して二人とも気絶してしまったそうだ。担当医は「当たり所が悪ければ脊椎を傷つけていたかもしれない。二人とも気絶で済んで運が良かった」と一安心。保護者の皆さんはぜひ子供の様子をよく見ていてほしいものだ。
海鳴地方新聞”町内事件簿”のコーナーより抜粋
唯一つ、”塊”に予測できなんだことがあったとすれば、その存在が”塊”を”嘆きの民達”と認識していた事なり。かの存在が想像し得ない事は起こり得ず、”塊”はミルクティーからミルクと紅茶を分ける様に垣根のなくなった筈の存在を垣根で区切った。
我を認めよ。
我が主を忘れることなかれ。
我は証を残さん。
我は最期まで我たらん。
我は最期まで愛する者のために。
我は認めぬ。
では、私は?
〜リニスとシャイン〜
「・・・だからこの印はそれ自体がタンクみたいなものなんだ。魔力の吸引もこの印に封じ込められたわけ」
「なるほど、エネルギーを循環させる魔法陣とは全く違う方向性ですね」
「その分ややこしいけどね」
そういいながら、プログラムを一から組み直した新魔法、「ドレインスフィア」を通常スフィアにぶつける。するときゅるん、と吸い取る様に通常スフィアはドレインスフィアに吸収されてしまった。
「おお、案外うまくいったね。符術の魔術への転用
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