暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
分割された小さな物語とオシマイの気配
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していった。
まつろわぬ者に憐みあれ。救われぬ者に救いあれ。認められぬ者は呪われてあれ。
存在はゆっくり”塊”の心へその意思を流し込んでいった。
ティーカップ半分ほどした入っていなかった心の紅茶に少しづつワインを継ぎ足していった。
溢れれば、存在は自分が分からなくなる。存在を見失う。そうなれば、存在の心は”塊”にすり替わる。秘めたる力は”塊”を現世へ解き放つ。
〜苗と風の旅人〜
「いわし〜・・・いわし〜・・・」
宙を舞う
生鰯
(
なまいわし
)
・・・でなく精巧なフィギュアがゆらゆらとゆらめき、次の瞬間その男の目がくわっ!!と目を見開いた。
「む、お主の探し物はスカートの左ポケットに普通に入っておるぞ」
「げ、本当だ!普段右ポケットに入れてるから全然気づかなかったなぁ・・・」
「何だ、これでは占いの有難味も半分以下だのう・・・」
青年はやれやれと溜息をつき、鰯フィギュアを手早く回収してポケットに仕舞い込む。
苗は今日、偶然出会った妙に若い(というか中学生くらいにしか見えない)占い師とちょっとした賭けをしていた。占いの結果が見事当たれば苗の持つたい焼きを占い師に一つ上げ、外れたら占い師が桃を奢ってくれるという賭けだ。
「一応当たったし、たい焼きあげるよ」
「ほう、広量じゃの?友人に恵まれるタイプだ」
たい焼きひとつでけちけち言うほど守銭奴ではない苗は当初の約束通り占い師の青年にたい焼きを渡した。受け取って占い師はさっそくたい焼きを齧っている。この町に占い師など珍しいと思って話しかけたが、占いの方法以外は思った以上に普通に人である。一つ敢えて普通でないところをあげるなら、靴が異様にデカい事くらいか。
当の本人は実に美味そうにたい焼きを頬張っているので、苗も一つ齧ることにした。程よく冷めて食べるには丁度いい塩梅だ。
「むぐむぐ・・・うむ、歯触りの良い生地に甘くて質の良い餡がなんとも美味よのう」
「でしょ?恐怖の『たい焼き神』から意地で?ぎ取った戦利品なんだよ?」
「・・・おぬしは一体何と戦ったのだ。代金は払っとるんだろうな?」
「オニーサンそれ食べたからドロボーだったら共犯者だね!」
「なるほど、盗んだわけではなさそうだ」
「むー・・・ノリが悪いなぁ」
割と引いている占い師にふんすと鼻を鳴らして遺憾の意を表明する。
ちなみに『たい焼き神』とは同級生の月宮あゆちゃんの事だ。たい焼きの為ならたとえ火の中水の中、とにかくたい焼き大好き人間だ。何度か店で出くわしてはたい焼きを奪い奪われの血で血を洗う仁義なき戦いを繰り広げているライバルでもある。
・・・その所為で最近は「たい焼き二大天王」などという不名誉なあだ名を付けられたが。
「友達は大切にするものだ。何かがあ
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