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戦国異伝
第百四十三話 一乗谷攻めその五
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「うむ、しかしわかるな」 
 これ以上はあえて言わなかった。
「ではな」
「はい、わかっております」
「我等も」
「ならよい、所領は安堵する」
 彼等にとって最も大事なそれも保障した。
「ではこれから頼むぞ」
「それでは」
「そして義景殿じゃが」
 今度は逃げている彼のことを言った。
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