TURN100 マッドサイエンティストその十二
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しかしチェリノブ侵攻はまずは艦隊の修理からだった、それに時間を割いている間に。
自身の会心の政策の一つであるラーゲリでの老人ホーム政策を枢軸諸国に否定されたカテーリンは顔を真っ赤にさせてゾルゲに叫んだのだった。
「ゾルゲ大佐、今すぐ作戦を発動させるのです!」
「既に準備は整っています」
「日本に潜入してですね」
「既に潜入ルートも確保しています」
「私も共に行きます」
ここでもベラルーシが出て来た。
「秘密警察の一員として」
「僕もね」
ロシアも動向を願い出る。
「そうしていいかな」
「お願いします」
カテーリンは顔の色は戻したがそれでも怒った顔でロシアにも言った。
「では皆さんでお願いします」
「日本の同志達のアジトが大使館の役割を果たしていますので」
今ソビエトは枢軸諸国と断交しているので大使館はない、しかしそれでもそれに準ずる場所を設けているというのだ。
「そこから出入りします」
「それではそこから工作部隊を次々と送り」
「作戦を実行に移します」
「ではこちらからも人造人間を提供しますね」
ロリコフもいる。
「お約束通り」
「では今より」
「まあ向こうがチェリノブに来るまでにね」
それまでにだというのだ。
「まずは日本を乗っ取りましょう」
「それでは」
ゾルゲも応える、そしてだった。
彼はその計画を即座に実行に移した、戦いは前線だけで行われるものではなかった。
カテーリンはその彼を見送った後でこうミーリャに言った。
「やっぱりああした人がいてくれるのもね」
「うん、心強いよね」
「そう思うから」
こうミーリャに話すのだ。
「大佐がいてくれたら今度の作戦は大丈夫よ」
「そうね、ただ一つ気になることはね」
「気になることって?」
「日本には結構手強い人がいるみたいよ」
カテーリンにこう話したのである。
「どうやらね」
「誰?あの女好きの海軍長官?」
「この場合はあの人よりも陸軍になるみたいだよ」
「陸軍って。あそこに誰かいたの?」
「山下長官、あの人がいるから」
日本帝国の両輪の一方だ、彼女がいるというのだ。
「それに明石大佐って人もね」
「明石大佐?そういえば日本帝国に凄い工作員がいるって聞いたことがあるけれど」
「そうした人もいるらしいからね」
「だから大佐も人造人間を連れて行ったのね」
彼だけで行くのではなく、というのだ。
「それにベラルーシさんも行って」
「そうだと思うよ、大佐もわかってるのよ」
「そうなのね。ただそんな人がいたら」
「まだ誰か必要かな」
「祖国君、いい?」
カテーリンはすぐに同室していたロシアに顔を向けた。彼はまだ残っていたのだ。
「冬将軍の力も使っていいから」
「あっ、あれ使っていい
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