TURN100 マッドサイエンティストその八
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そしてそれからだった、今度は。
枢軸軍の反撃だった、シベリア戦と同じくビームと鉄鋼だでダメージを与え。
もう一度艦載機を放つ、最早ヘリもないソビエト軍は彼等に集中的に攻撃されるだけだった。
その攻撃が終わったところでだ、ゲーペがジューコフに言って来た。
「同志、もうです」
「はい、仕方ありませんな」
「撤退すべきかと」
こうジューコフに言ったのである。
「これ以上ここで戦ってもです」
「その通りですな、ではここは」
「同志カテーリン書記長には私からお話しておきますので」
厳しい懲罰は避けられるというのだ。
「ご安心下さい」
「かたじけない、それでは」
「はい、撤退しましょう」
こうしてソビエト軍は撤退を決定した、そのうえでだった。
ロシアが後詰に出た、だがゲーペはその彼にも言う。
「祖国殿が行かれることはありません」
「ううん、まあここはね」
「後詰になられるのですか」
「僕もちょっとは仕事をしないとね」
こういつもの素朴な口調で話す。
「だからここは任せてよ」
「わかりました、それでは」
「それじゃあ、皆逃げて」
ロシアは己の国民達にも言う。
「僕が敵を防ぐからね」
「お兄様、それではです」
「ここはお任せします」
ロシア妹とベラルーシが兄を気遣う顔でモニターに出て告げた。
「チェリノブで待っています」
「そこで」
「あったかいボルシチ頼むね」
ロシアは彼等にもにこりと笑って告げた、そうして。
追撃で総攻撃を仕掛けようとする枢軸軍の前に立ちはだかった、そのうえで彼等の総攻撃を受けた。だが。
全く動じていない、これにはキャロルも驚いて声をあげた。
「全然聞いてない!?嘘でしょ」
「全弾命中した筈だ」
これはブラックホークも言う。
「それで何故平気だ」
「スノーさんだけじゃないよ、冬将軍は」
ロシアは唖然としている彼等ににこりと笑って言うのだった。
「僕だってそうなんだよ」
「まさか、ロシアさんまで冬将軍だったとは」
フランス妹もこれには驚いている。
「恐ろしいことです」
「じゃあ私達の攻撃が半分しか効かないのね」
ここでこう言ったのはセーシェルだった。
「つまりは」
「防寒はしている筈よ」
キャロルがこのことを言う。
「第八世代の艦艇は全部最初から防寒、防塵が出来ているのよ」
「それでどうしてなのかしら」
「ロシアの冬ってそこまで凄いの?」
「その冬将軍の能力は」
「あっ、僕冬将軍に加えて防空とバリアもあるから」
それもあるというのだ。
「これ位じゃね」
「それでか」
「ここまでダメージを与えてもなの」
「後この人桁外れの体力と生命力と回復力があるんだよね」
ここで言ったのはフィリピンである。
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