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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第五十五章 君の元へと《2》
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から意識を取り戻した自分はすぐに目が覚めた。
 カプセル状の操縦席から見えたのは、青く彩られた世界だった。その青は被っていたヘルメットに備え付けられたアイシールドの色だと気付いたのは、意識を取り戻してから数秒のことだ。
 操縦者の意識が戻るとカプセル状の操縦席は自動で開き、早々に次の行動を起こすために素早く出た。
 整備班やじいさん、仲間のことは今は無視し、向かう先は社交院の騎神操縦者のいる別の場所だ。
 倉庫と倉庫は地下で繋がっており、地下に降りて向かって行った。事態が事態なためか通路には人数が少なかったため、走っていても邪魔するものは無かった。
 幾らかの時間が経ち、先輩方がいる倉庫へと着いた。
 走って来たが息を整える暇無く、足早に先輩方の元へと向かった。
「何しに来た」
 地下から上がり、十五メートル以上はある騎神の頭部と同じ高さとなる階に着いた途端に言われた。
 すぐのことだったので、戸惑う方が先で返事が返せなかった。
「別に言いたいことは解る。どうせ、この轟竜騎を使わせてくれとか言うんだろ」
「そうです」
「当たってたか。使ってもいいぞ、お互い後から上から色々と言われるだろうが」
 話している相手は、辰ノ大花の社交院の騎神操縦者であり騎神隊のエースだ。
 黄金時代では無名ながらその実力は本物で、幾度も辰ノ大花を窮地から救った一人である。今はもう中年のいい歳とした大人の男性ながら、まだ現役を続けている、自分が尊敬している人だ。
 近くに同僚がいたが、彼らは二人を交互に見るや何も言わずに離れて行った。
 まるで何事も起こってないかのように。
「だけどな、こんなもんを使って何になるっていうんだ。お前に長が救えるとは、すまないが思えない」
「気にはしてますが事実なので仕方ありません。確かに轟竜騎で出来ることは限られています。ですが何もせずに、長であっても後輩の彼女を見殺しには出来ません」
「言っていることは解らんでもないが、長を救った場合の黄森の態度を無視することは出来無い。神州瑞穂にいる以上、黄森とは嫌でも関わらなければならない。行くならよく考えろ、今後の黄森との向き合い方を。
 お前達はまだ学勢だが、いずれ代が代わり、お前達が辰ノ大花の社交院に勤めることとなった時。その時にどうするかを考えておけ」
「どうするか……を」
「既に世の中は次世代を意識して動いている。今後は大人が世を動かすのではなく、高等部学勢も世を動かす存在となるだろう。子ども染みた考えもいいが、きちんと現実を意識した考えも持て。
 そうしなければ辰ノ大花は、結局は黄森の下でしかない」
 言っていることは解る。
 いずれはこの辰ノ大花を動かすのは自分達であり、浅はかな考えは将来に関わる。
 長を救出することには異議は無いが、今後黄森とど
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