第九章
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るといった感じの牧師であった。しかしその顔は明らかに半信半疑、いや殆ど疑っている、そんな顔であった。
「確かに明けないうちに出て明け方に漁をするものですが」
「真夜中に漁をする場合もありますけれどね」
「魚ややり方によっては」
このことは一応話す二人であった。
「ですが。あの波止場と舟じゃとても」
「『普通の』漁は無理です」
役はここであえて普通、という英語の部分を強調して述べた。横で聞いている本郷はその強調の意味がわかったが牧師にはわからなかった。それをただ聞いているだけであった。
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