暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百五話:踊り子さんたちと一緒
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
わされるんですか?」

 もしそうなら、仲間たちに注意してこないと。
 間違っても、ここには近付くなって。

「失礼ね。礼儀正しく訪ねてくる紳士に、そんな真似はしないわ。姑息に侵入を企てるような不届き者だけよ、そんな目に遭うのは」
「……ですよね!良かった、キャサリンさんが淑女で!」
「あら、わかってるじゃない。気に入ったわ、アンタ、名前は?」
「ドーラです!」
「ドーラね。ここの娘たち以外の女なんて、すぐ忘れるんだけど。特別に、覚えておいてあげるわ。ありがたく思いなさい」
「ありがとうございます!嬉しいです!」
「変な娘ねえ。まあいいわ、さっさと通りなさい」
「はい!お邪魔します!」


 と、キャサリンおネエさまの覚えもめでたくなったところで、宿舎の中に入って。

 まずはクラリスさんのお部屋にお邪魔して、他の踊り子さんたちが持ち込んできたものを含めて、キャッキャウフフと寝間着選びが始まります。

「これなんか、いいんじゃないー?」
「あの……それは……」

 ベビードールというヤツでは。
 セクシーランジェリー的な。

「あー、いい、いい!意外性がいい!」
「やっぱり、女は色気が無いとね!」
「いや……それは、ちょっと……」

 一体、誰を悩殺しろと言うのか。
 こんな、女の園で。

「もっと、普通のでお願いします……」
「えー?つまんないー」
「いいじゃない、女同士なんだから。恥ずかしがらなくっても」
「……いや。普通に、嫌なんで」
「そうおー?じゃあ仕方ないわね、これは?」
「また、随分……可愛らしい、ですね……」

 生地は薄いながら、露出度はワンピース程度のもので、まあいいんですけど。
 非常に愛らしい、どこのお嬢様かお姫様かというような、少女趣味なネグリジェです。

「ええー?これは、いいでしょー?」
「ドーラちゃんみたいなカッコいい娘が、これ着たらどうなるか見てみたいし!」
「あとは、さっきのみたいのしか無いよー?」
「じゃあ……それで……」

 どうもこうも、普通に似合ってしまうと思うんですけど。ドーラちゃんなら。
 この姿しか見てないみなさんには、わかるまいが。
 ただ、中の人の精神年齢的に、居たたまれないというだけで。

 まあでもさっきのよりはかなりマシだし、コスプレとでも思えば、別にどうでも。
 見るのも、踊り子さんたちだけだし。

「じゃあ、次は下着だけどー。これなんか」
「普通のでお願いします」

 なんですか、そのどこぞのセクハラ装備みたいのは!

「……これとか」
「普通のでお願いします」
「……これはー?」
「……帰りますよ?」
「……じゃあ、これ」
「それで」

 あるじゃないか、普通のが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ