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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十話 夜天の主 ★
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いきなり現れた俺に目を丸くしているはやてと闇の書の最後の騎士。
二人に向かってゆっくりと歩み寄る。
次の瞬間には
「答えろ。一体どうやってここまで来た」
俺を警戒するように、はやてを守るように俺の前に立ちはだかる女性。
その眼には迷いも怯えもない。
「そう警戒しないでくれ。
はやてや君に害を成す気はない」
その言葉を証明するように手に持つデュランダルを霧散させる。
「確かにお前が主はやてを傷つけるとは思えないが……だがどうやって」
「はやてにもしもの時のために印として魔力の籠った宝石を呑ませた。
フェイトは外に出たんだろう?
一度綻びが出来たらそこから辿れる」
「宝石ってなんちゅうもん呑ませるんや」
はやてにとってはそこが驚く所か。
いや、俺が宝石を呑んだときもリンディさんは驚いていたから、俺の方が悪いのか。
「主はやてに害を成さぬとも私を止めるのだろう?」
「当然だ。
だが止めるのは俺じゃない。
止めるのは主であるはやてじゃないと出来ない。
俺ははやての意識を取り戻し、止めるためのきっかけを作るにすぎない」
闇の書、夜天の書を止める事が出来るのは主であるはやてのみ。
「はやて、今の状況はわかっているか」
「うん、大丈夫や。
ちゃんと思い出したよ。
なんでこんな事になってもうたのかもな」
シグナム達の最後を思い出したのだろう。
はやての表情がわずかに陰る。
その中で女性は膝をつき、はやての手を握る。
「お願い致します、我が主。
どうか、どうかもう一度お休みを
もう何分もしないで私は私の呪いで貴方を殺してしまいます。
せめて心だけでも幸せな夢の中で」
それは懇願であった。
助ける事は出来ないと諦めていたとしても、せめて最後夢の中でも幸せに包まれて眠ってほしいと、苦しまないでほしいという願いであった。
俺は静かに彼女に歩み寄り、彼女の頭を丁寧に撫でる。
驚いたように俺を彼女が見上げるが、撫でつづける。
子供である俺が大人の女性にこんな事をするのは変だろう。
だけどまるで彼女が力なく泣く子供のように見えた。
「諦めるな。
夜天の書の悲劇はここで終わらせる」
「だが!」
「俺は諦めないし、お前の主はそんなに弱くない」
俺の言葉にはやてに改めて視線を向ける彼女。
「優しい気持ちありがとう。
でも士郎君の言う通りや」
はやては両手で包み込むように女性の頬に触れる。
「私ら良く似てる寂しい思い、悲しい思いしてきて一人やったら出来へんことばっかりで」
はやての言葉に俯き、涙を溢れさせ、嗚咽を零す女性。
「せやけど忘れ
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