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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十話 夜天の主   ★
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たらあかん。
 今のマスターは私で、貴方は私の大事な子や」
「ですが自動防御プログラムがとまりません」

 彼女の言葉にはやてがこちらを見る。

「士郎君、どうすれば止められる?」
「表でなのは達と戦っている自動防御プログラムも夜天の書の一部だ。
 命令できるのは主であるはやてだけだ」
「ん、了解や」

 はやてが瞳を静かに閉じる。

「止まって!」

 はやての思いと共に紡がれた言葉。
 それと共に三角形の白銀の魔法陣が展開される。




side out

 なのはとフェイトが闇の書と向かい合う中で、闇の書のゆっくり構えようとした時、明らかに動きがおかしくなる。

「え?」
「これって」

 急な相手の動き変わりようになのはとフェイトも困惑して闇の書を見つめる。
 その時

「外で戦っている方、すみません。
 協力してください!」

 聞えた来た声になのはとフェイトは顔を見合わせる。

「はやてちゃん!?」
「はやて!?」

 驚く二人だが

「何とかこの子を止めてあげてくれる。
 魔導書本体からはコントロールを切り離したんやけど、その子が表に出とると管理者権限が使えへん。
 今そっちに出とるのは自動行動の防御プログラムだけやから」

 はやてのさらなる言葉に今度は混乱していた。
 魔導師として知識があるフェイトでさえ、魔導書型、古代ベルカのシステムでは理解できなかった。
 つまり、この目の前にいる相手をどのように止めればいいのか判断が出来ない。

「なのは、フェイト」
「フェイト、聞える」

 混乱する二人の前に現れるモニター。

「ユーノ君」
「アルフ」

 仲間の呼び声にモニターに視線を向ける二人。

「防衛プログラムとの融合状態で主が意識を保ってる。
 今なら防衛プログラムをはやてから切り離せるかもしれない」
「本当」
「具体的にどうすれば」
「二人の純粋魔力砲で目の前の子をぶっ飛ばして!
 全力全開、手加減なしで!」

 ユーノの明確でわかりやすい言葉に頷き合い、自身の相棒を掲げる。

「さすがユーノ」
「わかりやすい」
「「It's so.」」

 なのは達が魔法を展開する中で、はやては夜天の書、最後の騎士に呼び掛ける。

「名前をあげる。
 闇の書とか呪われた魔導書なんてもう呼ばせへん。
 私が言わせへん」

 はやての彼女に触れる手にわずかに力がこもる。
 それははやてから贈り物にして、自身に対する誓いでもある。

「ずっと考えてた名前や、強く支える者、幸運の追い風、祝福のエール
 ―――リインフォース」

 それがはやてと夜天の書の最後の騎士、リインフォースと士郎がいた
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