ニシオリ信乃過去編
Trick-12-2_その人はきっと、A・Tの為に本気で涙を流してくれる人さ
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フェオ
『何だい? まだ避ける元気があったの?』
ウル
壁に埋まった拳を引っ張り出し、頭上にいる俺を見る。
ソーン
『でも壁に逃げた所で、僕も壁に昇るだけだよ!』
ラグズ
奴はすぐに俺と同じ高さまで上がってきた。
ギューフ
同じように俺に拳を振る。
ウィネ
だが、いくら駆動鎧の速度とはいえ、同じ攻撃を何度も喰らう気は無い。
ハガラズ
それに冷静に見れば、避ける事に苦労する一撃ではない。
ケン
相手がA・Tを装備していると知ってからの動揺が、目と動きを鈍らせていた。
ナウシズ
落ち付いた、堕ち着いた俺が見切れない筈がない。
イス
簡単なサイドステップで奴の腕は空を切った。
ジュラ
『あは! 避けるなんて中々じゃないか』
エイワズ
奴は楽しそうに言うが、俺にしてみればどうということはない。
ペオーズ
何度も左右の手を振るが、最小限の動きだけで十分。
エオロー
この攻撃と言っていいのか分からない手の振りを避け続ける。
ソウェル
すると、奴は重力に従って落ちて行った。
テイワズ
『あれ!? なんで僕だけが落ちるの!?』
ベルカナ
あんな力任せな技で長い間も壁を走り続けるのは不可能だ。当然の結果だ。
エフワズ
『なんで君は落ちないの!? 僕の方が強いのに!!』
マンナズ
下に落ちた奴を見下す。なぜ早く落ちてしまったのか全く理解できていないようだ。
ラグズ
あっちは何をサンプルにして技を再現しているかは知らないが、俺は違う。本物を視てる。
イング
「何故落ちないかって? 俺とお前が違うからだよ」
オセル
『違うって何がさ!? ハラザキハカセは僕を誉めてくれたよ!!』
ダエグ
「好きかどうかだよ。お前が好きなのは殺す事だろ?」
オーク
『そうだよ! それがどうしたっていうの!?』
アンスール
「俺が好きなのは戦闘でも殺し合いでもない。空とA・Tだ」
アース
「だから、俺はお前を許さない。兵器としてA・Tを見ないお前を許さない。お前達を許さない」
サーペント
「お前を見て、分かったよ。俺なんかが出来るのは、兵器としてのA・Tを止める事だ」
ストーン
「ここに誓う。俺は絶対に止めてみせる。A・Tを悪用するお前達を全員だ!!」
量子暗号 全発動
接続先は俺の魂の中にあるSkyLink
「脳基接続」
頭がより冷静に、クリアになってくる。
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