ニシオリ信乃過去編
Trick-12-2_その人はきっと、A・Tの為に本気で涙を流してくれる人さ
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はツヴァイと名乗りましょうか」
本名を名乗る必要は無い。それで俺はは一の次と言う意味で
二と名乗った。
偶然にも二とは弐栞と同じ数字に当たり、言った後の気付いて嫌な気分になったが、とりあえず自分の中に押し込む事にした。
『あは! それじゃあ、実験を始めようか!』
「実験・・・ね。その実験とやらは、お前の周りで腐っている肉片に関係あるのか?」
宗像と同じく、血の海の上に立っている。だが大きく違うところがある。
目で見て確認するまでもない。死体だ。死臭がするのだ。
駆動鎧の周りには、確認するまでもなく死んでいると解るほど体がバラバラになった者たちがいた。
『当然でしょ! 殺したりするのが僕の存在意義だからね!』
「ようするに、てめぇは再起不能にする必要があるらしいな」
宗像は気持ち(ソフト)を改造されていたが、こいつは体の改造がされているみたいだ。
しかも強化と言うよりも狂化、機械化している。
本当に、こいつを作った人間は何がしたいんだ? 人型兵器を作りたいのか?
『それじゃ、僕の存在意義に従って・・』
ッ!? 今は答えを出す時じゃない! こいつを止めないと!
『殺してもいいよね? 答えは聞いてない!』
「別に答えを聞かなくてもいいよ。俺も殺す」
あいつのダッシュに合わせて、俺も走り相手に向かう。A・Tの前回を使う。
相手の脚には車輪が着いており、駆動鎧の大きな体でも俺と同等の速度で突っ込んできた。
まずいな。
俺が自信があるのは、A・Tを使った高速移動だ。
攻撃力は人間が武器を振るう程度しかない。当然引き金恐怖症の俺が銃を持つはずもない。
防御力なんて皆無に等しい。防弾チョッキすら着ていないのだ。
唯一、勝てる要素があるとすれば高速移動だけだったが、それも圧倒できるほどの差はない。
自分の得意分野で戦い、同時に相手の苦手な分野に持ち込む。これは戦いの鉄則だ。
力も才能もない俺は高速移動の分野に持ち込んで勝率を上げてきた。
今回はそれは難しいようだ。
『あは!』
「くっ!?」
振るわれる機械の腕を、横に移動して避ける。
駆動鎧のパワーだ。喰らうどころかカスっただけでアウトだ。
数度の攻撃を同じく避け続ける。学園都市内や外国に輸出している駆動鎧を見た事があるけど、ここまで人間の動きを模倣している物は初めてみた。
関節の動きがかなり滑らかだ。見た目に反して人間と同じ動きをする。
俺はバックステップで距離を取り、相手が振り向く前に後方の壁に昇る。
Trick - Back Spin Wallride 720°-
振
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