ニシオリ信乃過去編
Trick-12-1_で、殺人者さんはなんでこんな所にいるのかな?
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に行ったり遊びに行ったり修行にいったり。
そしてそして。今は自分の時間、A・T製作に本腰を入れる事が出来るようになった。
哀川潤に負けた事が思いのほか悔しくて、次に再開した時は完成版のA・Tでリベンジする!
前回はモーター制御部が不十分だった。
出した技も、力技だけだった。技を魅せることが出来なかった。
ASE時代の伝手で希少な金属を入手しながら着々と完成に近付けていた。
そして意外なことに、ほとんど役に立たないと思っていた俺の魔術が
A・T製作と言う狭い分野で大いに役に立ったのだ!!
希少金属の合金や変形を機器を必要とせずに錬金術で行い、全体的に問題がないかを
精密センサーを用いず解析魔術で確かめる。
このときは本当に嬉しかった。俺はA・Tを作るために生きているのではないかと思うほどに嬉しかった。
そして作り上げた試作機1号。一般販売されているノンカスタムと同じ性能を持っている。
嬉しさのあまり早朝で徹夜にも関わらず、すぐに人目があまりない路地裏に行って試し走りをした。
そして疲れて寝ころんだ頃にはお月様が高々と上がっていた。
やり過ぎた。でも後悔も反省もない、とてつもなく楽しかった。
そんなA・T中心の生活が始まり、しばらく経った頃に師匠から不可解な依頼を受けた。
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調査を行ったのは日本のとある山中。
この山中に、地図に載っていない村があるという。
衛星を使った撮影で、この1年でたった1日だけ映し出された村があったそうだ。
その後は何度撮影しても村の痕跡はなく、同じような山の木々が映し出されただけだった。
師匠に依頼を出したのは≪氏神クロム≫と言う女性。
もしやと思って確認を取ったら、師匠は頷いてくれた。
≪財力の世界≫を司る≪四神一鏡≫。
その一角である≪氏神≫であり、現在の≪四神一鏡≫のトップである女性だった。
クロム氏は財力の世界のトップにふさわしく、お金に関わることであれば
人を“人”として見るのではなく、“存在”または“物”として認識するそうだ。
だが一部で例外がある。それは人体実験だ。
人体実験が関わることであれば、その考え方を覆して救助を優先するという。
今回の依頼はその救助の一環らしい。
地図に載っていない村に住んでいる人は、いわば国が認知していない人だ。
例え殺されようが実験体にされようが、知られる事は無い。
衛星に写った村が本当なのかを確認して欲しいと師匠の元へ依頼が来た。
その依頼を俺に回ってきたのは、自分に機動力があるからだ。
この半年ほどで師匠から≪表世界≫以外での仕事をこなしていたら
いつの間にか≪
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