ニシオリ信乃過去編
Trick-11_西折(にしおり)は弐栞(にしおり)
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使って仕事をしているとは思わなかった。でも納得はした。
話の流れで、この世界を形成している4つの世界について話も聞いた。
≪表世界≫。概略すると、平和で戦争な世界。一般的な日常世界だ。凡庸ながらも最上位の力を持っている。
≪財力の世界≫。四神一鏡が占めている。表世界に一番近い世界らしい。
≪政治力の世界≫。玖渚機関が占めている。一種の結社みたいなものでその力は横向きに広いらしい。
≪暴力の世界≫。異形・異端・異能こそが支配する秩序で無秩序な世界らしい。
ここでは科学サイドと魔術サイドについては触れられてないので、勘付かれないように聞いてみた。
すると師匠も、科学と魔術の対立は認知していた。
科学と魔術は、どの世界に分類するか聞いてみたが、簡単には説明できないらしい。
先程の4つの世界(表、財力、政治力、暴力)を重複している人物はほとんどいないらしいが、
表の世界かつ魔術サイドなどの人間はいるらしい。
4つの世界と、科学サイド魔術サイドを同時に考えると複雑になるので、
この2つの世界概要は並行して存在するとしたほうが良いようだ。
例えるならば部活動と委員会。
サッカー部に所属して図書委員でもある人もいれば、野球部だけの人もいる。または風紀委員だけの人もいる。
4つの世界、魔術の世界、これらを混ぜて無理に分けると余計に分かりづらい内容のようだ。
ただ、科学サイドは別物らしい。
根本は科学サイドという組織だが、学園都市は基本的に表世界に所属し、かつ財力の世界と政治力の世界も手出ししているナイスカオスな組織運営だとか。
まったく知らなかった。そんな所で勉強していたのか、俺。
それから話したのは師匠の今前の仕事の話、他にも師匠が大学時代に様々な事件に巻き込まれた話だ。
その中で母上、紫木一姫の話もあった。
正直、その内容は否定したかった。母上は大量殺人をしていたんて・・・・信じたくなかった。
でも師匠は無粋な嘘はつかない筈だ。
むしろ母上のことを庇うようにフォローしてくれたから本当の事なのだろう。
それが俺には嬉しかった。
師匠の話は面白かった。表やら財力やら政治力やら暴力やら、裏も表も関係無く事件に関わっている。
謙遜というか捻くれているように師匠は言っているが、その実力は誇っていいと思う。
口先テクニックは最上級と思っていたが、神業級だったんだな。
他にも口で解決した話を聞いていた。
イギリス代表候補生、織田信長の子孫的な女性、お嬢様だけど実は重度のオタクッ子、
大爆発と共に現れた精霊の少女。
ただしどれも解決した後に求婚され、断ると攻撃してきたらしい。
良く生き残ったね、師匠。
口だけでは解決できないものを、部下として手伝ってくれてい
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