ニシオリ信乃過去編
Trick07_“俺”の中の歪みを治してくれるって言うんですか?
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
しかし未熟だ。経験があるだけで訓練をしたわけではないな?」
「・・その通りです。
見ての通り未熟です。自己鍛錬だけでは限界がありますね・・・」
「そうか、ならばここの訓練を受けてみるか?」
「え? 今何を言いました?」
「ここ、SWATで訓練を受けてみないか、と言った」
「冗談にしては面白くないですね。
人殺しに部隊の訓練? 意味が分かりません」
「そう自虐するものじゃない。
それに君の力が未熟だというなら、それは不安定だということだ。
不安定なものは放っておくほうが危ない。
ならば安定を、訓練を受けて正すべきだと思ったまでだ」
「人殺しが力を増すだけになるかもしれませんよ」
「そうならないようにするのが子供に対する大人の役目だ」
「“俺”の中の歪みを治してくれるって言うんですか?」
「ああ。私に出来る事ならやらせてもらうよ」
「・・・・・
お願い・・・します!」
「うむ」
自分を鍛える事には強い関心は無い。
でも、自分の事を本気で心配してくれる人がいる事は、本当に嬉しい。
つづく
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ