ニシオリ信乃過去編
Trick07_“俺”の中の歪みを治してくれるって言うんですか?
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ろうがとても小さくて眠っている状態では気付かない音だった。
音は2階。おそらく寝室に侵入したのだろう。
その予想は当たっていたようで階段から降りる音が聞こえてきた。
降りて来たのは2人か。
ゆっくりとリビングのドアが開かれる。そして銃口がドアの隙間から見せながら入ってきた。
そして入口付近で部屋全体を確認する。持っているのはハンドガンだ。そして覆面に黒の服装で闇に紛れやすい格好をしている。
この動き、訓練を受けたプロだ。
戦場での経験から訓練を受けていない素人兵と、訓練を受けた兵士の動きの両方を見ていた。両方を見ていたから相手の熟練度が良く分かった。威力の高いマシンガンなどの中型銃ではなく小型のハンドガンを選んでいるあたり、室内で動きまわりやすい事を知っているのだろう。
どうするべきか、訓練を受けている上に銃を武装した相手複数に、どう立ち向かうべきか。
色々と策を練る。が、概要は既に決まっている。
各個撃破。複数人数が相手であろうが、各個撃破をしていけば1対1を複数回繰り返すだけだ。実力が負けている俺に出来るのはこの方法しかない。
まずは1人目、それが今リビングに入ってきた男だ。もう1人1階に降りてきた男は別の部屋を見ているはず。ならば合流する前に倒す。
男は毛布の3つのふくらみを見つける。傍から見れば毛布に包まる3人に見えるようになっているはずだ。
俺の策にはまり、周りを注意しながら男は毛布に近付く。そして銃口を毛布の膨らみへ。
パシュ
パシュ
サイレンサー付きで静かな音が響く3人(の膨らみ)の内、2つに弾丸が貫く。
そして最後の1人(の膨らみ)に放つと同時に俺は走り出す。
隠れていたのはドアの近く。そして、その位置は男の真後ろ! 攻撃の瞬間には攻撃の対象にだけ集中するこの時を狙って首筋に手刀を!!
パシュ
ドサッ
俺の攻撃は成功し、男を一撃で気を失わせた。
サイレンサーの音よりも少し大きめに倒れる音がしたから、もしかしたら仲間が来るかもしれない。
それなら倒れた男を利用させてもらいますか。
リビングにあるソファーに堂々と座らせる。そして俺は同じように隠れる。
それにしても最悪を想定して命を狙ってきたと思ったのに、本当に躊躇なく殺しに来た。やばい・・・
「(ヒソ)ジョン、何か音がしたようだが・・・ジョン?」
予想通りもう一人がリビングに来て、狙い通り不審に思って座っている男へと近づく。
さて、さっきみたいに分かりやすい隙を作れそうにない。それなら倒す時は銃を無効化することが優先だな。
銃を無効化させた後に気絶させる!
敵はプロだし、仲間に声を掛けた時でさえ周りの注意
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