妖精の堕ちる時
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!」
ルーシィはガルナ島の報酬として手に入れた鍵を構える。
「我・・・星霊界との道をつなぐ者。汝・・・その呼びかけに応え門をくぐれ。開け、人馬宮の扉!サジタリウス!」
ルーシィの言葉に反応するかのように鍵が輝き始め、光が止むと同時に現れたのは・・・。
「はい!もしもし」
弓矢を持ち、馬の着ぐるみを着た星霊だった。
「そうきたかっ!」
「馬のかぶりもの!」
サジタリウスの姿にルーシィとハッピーは驚いたが、今はそんな事に驚いている場合ではない。
すぐさま本題に入る。
「細かい説明は後!アンタ火出せる!?」
「いえ・・・それがしは弓の名手であるからしてもしもし」
が、返ってきたのは「火は出せない」という答えだった。
「ルーシィ!危ねぇから下がってろ!」
「あい」
ナツに叱られ、ルーシィはサジタリウスの背中を押しながら下がる。
(あたしってば、役に立たなすぎる!)
己の無力さに涙を流しながら。
「どらぁっ!」
勢い良く地を蹴り、ナツは渾身の体当たりをガジルの腹部に喰らわせる。
「で?」
「!」
が、ガジルには全く効いていなかった。
「ハラが減ってちゃ力が出ねぇか?」
そう言いながら、ガジルはナツの足首を掴む。
「だったら鉄を食いな!」
「ぐああああああっ!」
そしてそのまま振り回し、ナツを壁にガリガリと思いっきりこすり付けた。
その光景にルーシィは口に手を当て、驚愕する。
「エグっ」
「やっぱガジルの方が・・・」
ファントムメンバーもその光景には驚く。
「もうテメェに用はねぇ。消えろクズがっ!」
そしてトドメと言わんばかりに、ナツを思いっきり床に叩きつけた。
ハッピーはその光景を見たくないというように、目を閉じる。
そしてナツは床に倒れ、動かなくなった。
「よっしゃ!」
「さすがガジルだぜ!」
「そ、そんな・・・」
それを見たファントムメンバーは歓喜の声を上げ、ガジルは笑い、ルーシィは震える声で呟く。
「ナツが負けるトコなんて・・・やだ・・・」
そう呟くルーシィの目には涙が浮かんでいた。
誰もがナツの敗北を予想した、まさにその時!
「大海圧壊!」
突然床が割れ、そこから凄い勢いの水と、その水に押されるローズピンクの髪の少女が現れる。
少女はギリギリで着地し、ガジルを見て目を見開いた。
「ガジル様!」
「シュラン!?何でテメェがここに・・・」
「よそ見してる余裕があるの?」
「!」
そんなシュランに容赦なく圧縮された水が決まる。
そこに堂々と、傷を負い、かなりの疲労
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