第六章
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度も頷くのだった。
「それは遠いところからよく」
「はい。一旦オタワに着きまして」
「そこからここまで」
「オタワからとは」
今の二人の言葉にこれまで以上に驚いた顔になった牧師だった。小柄なので二人の顔を見上げている。そのうえでの言葉であった。
「また遠かったでしょう」
「何日もかかりましたよ」
「車で来ました」
「車でしたら教会の側に止めておいて下さい」
車のことはこれで終わった。
「脇の方にスペースがありまして」
「そうですか。それでは」
「後でそちらに移しておきます」
「はい。それでです」
牧師は二人にさらに問うのだった。
「貴方達はどうして日本からこちらに」
「はい。ちょっと旅行で」
「それでこちらまで」
こう言って誤魔化すのだった。とりあえずそういうことにしたのである。
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