聖王のゆりかご
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「聖王の人造魔道士が存在する可能性がある」
「プロジェクト・Fか」
「じゃあ、俺達だけじゃきついな」
「それらしい場所を知らせてくれれば、援軍を送る。俺の個人戦力を動かして殲滅するぞ」
「了解だよ」
「そんじゃ、行ってきます」
さて、これで問題無いだろうが……聖王のゆりかご。出来れば欲しいな。そうか、もう一つ手段が有ったな。聖王教会に協力要請を出すか。
俺はコンソールを操作して、騎士カリムへと直接回線を開く。
『エーベルヴァイン少将、どうしましたか?』
「少し頼みたい事がある」
『何か?』
「聖王が身につけていた物の一つって盗まれていたよな」
『ええ。それがどうかしましたか?』
「レリックの事だが、アレは聖王ゆかりの代物。ゆりかごに聖王を接続する為の物だ。おそらく、集めているのはジェイル・スカリエッティ。つまり、聖王のクローンが存在する可能性がある」
『それは……どうしましょうか?』
「何、それならそれで対策を取る。そこでだ。少し渡して欲しいのがある。聖王ゆかりの代物だ」
『残念ながらそれは不可能ですね』
「そうか。まあ、こっちでどうにかする」
仕方無い。聖王の用意はこちらでしよう。王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を開いて中身を調べる。検索項目は聖王オリヴィエ。すると数件がヒットした。俺の王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)は古今東西、多世界に至るまでありとあらゆる宝具が存在し、力もオリジナルと一切変わらない。それを改造できるし、中に入っているのは血なども本物だ。エレミアの義手はオリヴィエによって無数の血を吸い、宝具としては申し分ない代物だ。
「さて、この義手や衣から聖王の遺伝子を採取っと」
接合部から遺伝子情報を取り出して形成する。俺も多少は戦闘能力があったほうがいいか。このエレミア特性義手を改造して設置するか。後はこの遺伝子の細胞を培養し、強化していく。
「レリックも使うか……くっくく」
しばらく改造し、作成した義手を籠手に改造し装備する。そして、とっておきのアイテムを装備する。他に色々と機能を追加したし、樹形図の設計者を活かせる方法だ。
数日後、徹底的に仕事を片付けて居ると、連絡が来た。
『目標の代物がありそうな場所を発見したよ。ただ、ガジェット反応や生命反応が多いね』
「了解した。直ぐに戦力を送る」
『頼む』
通信を切った後、俺は魔道書を取り出す。これは紫天の書とリンクしている魔導書だ。
「ディアーチェ、シュテル、レヴィ、ユーリ。仕事だ。行くぞ」
『うむ。問題ない』
『了解です』
『おーし、暴れるぞー!』
『頑張ります』
転送を行い、俺自
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