第79話 少年たちは無双するようです
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side ネギ
「ハァッ!!」
「かぺぽっ!?」
「そぉい!!」
「たわばっ!?」
『両者、一撃でダゥゥゥゥーーーーーーン!!新人ペア強い!前回上位ペアを寄せ付けず圧勝!!
これが本当に新人かぁーーー!?』
拳闘大会予選(?)、僕と小太郎君の弱強化正拳を一発食らっただけで、獣人種の二人は吹っ飛び気絶した。
あまりの呆気無さに佇んでいた僕達の所に、司会のお姉さん(悪魔っ娘?)がマイクを持って走って来た。
これがどうやら、トサカさんが憎憎しげに言っていた勝利者インタビューらしい。
「いやー、お二人とも強いですね!前回4位のラウラウコンビを下してのデビュー戦おめでとデス!
本当に新人さんですか!?」
「え、ええ、この拳闘士団に入ったのはつい昨日です。」
「アハハ、緊張してカワイイですねー!では、そんな新星お二人の名前を高らかにどうぞ!!」
元気の良いお姉さんにマイクを渡され、少し考える。―――ナギ・スプリングフィールド。
申し込みの時咄嗟に自分で書いた名前だけど、ここで出して良いものか。
「コジローや、イヌガミ・コジロー!覚えとき!」
「コジローさんですね!では相方の赤髪のイケメンさんは!?」
「あ、僕は………。」
小太郎君が気を利かせてか、先に名乗った。僕も・・・覚悟を決めよう。
司会のお姉さんからマイクを拝借し、ざわつく会場に向け、放った。
「僕の名前は……ナギ。ナギ・スプリングフィールドです。」
「ちょぉっ!?」
「ほぇ………?」
名を聞いた瞬間静まり返り、さっきよりざわめきが大きくなる。
英雄である父さんの名前を出した理由。騒ぎが大きくなれば、散り散りになった皆が気付いてここへ向かって
くるかもしれない。それに、麻帆良に連絡が行って愁磨さん達が来てくれるかもしれない。
「な、ナギ・スプリングフィールドと今言ったデスか!?それは『千の呪文の男』と言われた英雄と同姓同名の!
もしや血縁者デスか!?そう言えば面影が……と言うか本人!?」
「いやぁ、他人の空似でしょう。」
「と言うことはそのお名前も?」
「ええ、偶然です。親が英雄みたいに大きな男にー、と。この名前と外見のせいで子供の頃から
よくからかわれましたよー。」
「(オイネギ、どういうつもりや!?幾ら名前売るかて、悪目立ちしすぎりゃ賞金首てバレるかもしれへんぞ!)」
小太郎君の危惧は尤もだけれど、多少の危険を冒すくらいじゃないと元の地球へは帰れない。
「(それに、これは小太郎君にも有益な事だと思うよ?)」
「(なんやと?)」
「……僕は彼とは何の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ