第79話 少年たちは無双するようです
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失礼な。この私がそう簡単にくたばりますかって。君らテレビで見て、ここ来て暫く
情報収集してたのよ?一人で!そう一人でね!!」
思わしくない・・・と思ったんだけれど、まさかの朝倉さんが一番に合流した。
あまり戦闘系とは言えないこの人の安全が確認出来ただけで、大分余裕が出来た。
「でまぁ、私が集めた情報だけど……まず、私達が来る時使った転移門?は、全部破壊されてるらしいね。
向うとの繋がりが完全に切れちゃってるから、私達じゃ帰る手段が無い。
でもそれは一般的な話。実はもう二つ、転移門がこの世界に残ってるみたい。」
「二つも残っとるんか!?……でもあのフェイトがんなヘマやらかす訳無いわな。」
「そう、その残ってる二つのウチの一つが処刑場で有名なケルベラス渓谷の一番奥。
それともう一つが、此処から千キロ少々行った廃都オスティアにある、らしい。」
朝倉さんが独自の情報を披露してくれた・・・のだけれど、その一つは聞き覚えが無い。
処刑で有名なケルベラス渓谷、って聞いただけで悍ましい印象だ。でも、廃都オスティアは聞いた事がある。
「オスティア……今僕達が出ている拳闘大会の決勝が行われる都市ですね。」
「そゆこと♪二十数年前の戦争までは風光明媚な王都だったらしいけど、その殆どが落ちて廃墟化したんだって。
ってまぁ歴史的な事は置いといて。そのどこかに転移門があるらしいの。」
「どこか……て、まさか探さなあかんのか。元王都を?」
「そういうこった。でも、今よりゃマシだろ。」
「だねぇ。地球に戻る為の魔法を開発するよりは早いでしょ!」
幸運にも、僕達がこのまま大会を勝ち進めばタダで転移門のある場所まで行ける。
しかも今年は終戦20年の記念祭。荒っぽさに磨きが掛るからお尋ね者である僕達が集合するには持って来い。
更にそこで優勝できればのどかさん達を開放出来て一石三鳥・・・最近三鳥多いな。でも・・・都合が良過ぎ――
ゴッ
「いたっ!?」
「ハッ、難しい事考えんなやネギ!全部丸っと解決出来んなら願ったりやろが!」
「そーだぜ先生。つか私はとっとと帰りたいんだよ!さっさとメイドさん助けてあいつら集めて帰るんだよ!
命が幾つあっても足りないんだよ!ついでに私のSAN値も足りないんだよ!!」
「ど、どーどー千雨ちゃん、分かってる。分かってるから。」
また後ろ向き思考をした所で小太郎君に頭を叩かれ、千雨さんがキレた。
・・・そうだよね。全部解決するんだ。なら、今はそこに向かって突っ走る以外ない!!
「よし!皆さん、目指すはオスティア。期限は一ヵ月!」
「ワイらは大会制覇!」
「あたし達は
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