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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四話:女ですみません
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ちょっと、ドーラちゃん!おいらまで子供扱いは、やめてほしいなー?」
「あれ?子供って言ってなかった?自分で」
「そーだけどー!それとこれとは別ってヤツだよー!」
「調子いいなあ。でもそれはそれとして、お風呂とか一人じゃ入れないでしょ?コドランも、スラリンも」
「あー。そーいうことね!おいらもホントは、おねーさんたちと一緒がいいけど。いい子でお留守番してるから、楽しんできてね!」
「ありがと、コドラン」
「ピキー!」
「スラリンも、ありがとう。じゃあ、また明日ね」

 と、少し離れて待っててくれた踊り子さんたちの方に向かおうとすると。

「ドーラ様。……宜しいので?」

 ピエールに、呼び止められました。

「……何が?」
「ヘンリー殿にござります」
「……ヘンリーも、大人なんだから。私が、口を挟むようなことじゃ無いでしょ」

 恋人とか、そんなんじゃ無いんだし。

「……そうにござりますか」
「ピエールも、広い心で見守ってあげてね。大人として」

 帰らなかったとしても、お説教とかやめてあげてください。

「……御意」
「それじゃ、おやすみ。また明日」
「は。おやすみなさいませ、ドーラ様」

 ピエールたちを置いてまた歩き出し、離れたところで踊り子さんとごちゃごちゃやってるヘンリーに目をやって。


 ヘンリーと目が合い、なんか必死な感じで訴えられます。

 ……聞こえないが。

 ……違う!これは、違うから!
 とかなんかそんな感じ。

 うんうん、わかってる、大丈夫。
 今のところ一方的に言い寄られて纏わりつかれてるくらい、わかってる。
 そんな軽い感じで女性にちょっかいかけたり受け入れたりするようなヤツでは無いって、そんなことはわかってる。

 でも若い男の(サガ)として、うっかりその気になっちゃうかもしれないのも、大人としてわかってるから!
 本気の恋に落ちても、一夜の過ちを犯してしまっても!
 温かく見守るなり気付かないフリで流すなりできる程度の理解は、あるつもりだから!
 だから、何も心配しなくていいんだよ!
 大丈夫、ちょっと微妙だなその娘とか思ってても、ヘンリーが選んだ相手なら!
 ちゃんと、祝福できるから!!

 という意思を込めて生暖かく微笑みかけ、踊り子さんたちと合流して宿舎に向かいます。


 とは言え、彼らが具体的にどうなるかとかあんまり想像したり確認したりしたくないので、クラリスさんに誘ってもらえて、今夜は良かったかも。

 こちらはこちらで、女同士!
 久しぶりの女子トークを、楽しむとしましょう!!
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