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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四話:女ですみません
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んだから。この後って言っても、今夜のうちに何かあるわけでも無いでしょうに」

 いやー、その通りなんですけど。
 でも別にただの言い訳なんであって、単純に気が進まないっていうか。

 そんな私の様子を察してか、クラリスさんがさらに口を開きます。

「私たちの専用のお風呂は、広いし綺麗なのよ!」

 ……何?
 広くて綺麗な、お風呂?

 ピクリと反応した私に、クラリスさんがニヤリと色っぽく口元を歪めます。

「この宿にも、お風呂はあるけど。男の客が多いから、女性用は狭くて質素なのよね」

 そうか、それは由々しき問題だ。
 入れないよりはマシとは言え、設備が充実してるならそれに越したことは無いからね!

 もはや勝ちを確信したような表情で、クラリスさんが畳み掛けます。

「宿舎に警備員が付いてるから、覗きの心配は当然無いし。あなたが来てくれるなら、取って置きの秘湯の華も、使っちゃおっかなー?」

 秘湯の華!
 というと、ビアンカちゃんがいるはずの村の名産品である、アレですか!
 こんなに離れた場所では、さぞかし入手困難でしょうに!
 こんなところで、先行体験できるとは!

「あなた。お名前は?」
「ドーラです!」
「ドーラちゃん。どうする?無理に、とは言わないけど。でも、来てくれたら嬉しいんだけどなー?」
「是非お邪魔させてください、クラリスさん!!」

 流石、人気ナンバーワンの踊り子さんです!
 気持ち良いくらい、コロッコロ転がされました!!

「あ、でも。着替えを取りに、一旦部屋には戻りますね!」
「貸してあげるわよ、そんなの。女同士なんだから、遠慮しないで」
「そうですか?それじゃ、お言葉に甘えさせてもらいますね!それなら、仲間に一言断りに」
「それには及びませぬ、ドーラ様」
「……ピエール!聞いてたの?」
「失礼ながら。お話が終わりますのをお待ち申しておりました都合上、自然と耳に。先程は、お疲れ様にござりました。あのようなつまらぬ者を相手に、ドーラ様のお手を煩わせてしまうとは。申し訳もありませぬ」

 いつの間に近付いていたのか、ピエールの他にスラリンとコドランも、そこにいました。

「いいよ、そんなの。私もたまには暴れたいし。それと、説明の手間が省けて良かった。今夜は踊り子さんたちのところに泊まりたいんだけど、いいかな?女性ばっかりだし、警備員さんもいて安全みたいだし」
「勿論にござります。ごゆっくり、お楽しみなされませ」
「ありがとう。スラリンとコドランのこと、よろしくね」

 場合によっては、ヘンリーも戻らないかもしれないしね!
 保護者二号であるピエールには面倒をかけるが、よく頼んでおかないと!

「承りましてござります」
「ちょっと
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