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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四話:女ですみません
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感じで目を逸らし、恐々と他の踊り子さんの様子を窺ってみると。
「女……え……女……?……って、なんだっけ……?」
「そっかー……女、なのかー……。運命の恋だと、思ったのになー……。例え実らなくても、いい思い出にできるって……。そっかー、勘違いかー……」
「もうこの際、女でも……!いやダメよ、そんな不毛なことは!血迷うな、私!!」
「そ、そうよね……こんなに綺麗でカッコいい男が、実在するわけが無かったわよね……。妄想が現実になって、一瞬で消え失せた、それだけの話よね……。うん、得したと、思えないことも無くも無い、かも……」
みなさん、虚ろな目でなんかブツブツ言ってます。
……すみません。
本当に、すみません。
……もう、逃げてしまおうか。
……どこに?
宿はここだし、どこにも逃げようが無いんですけれども。
こうなったら、馬車で一晩明かすか。
いや、それはそれで別の危険があるし、とりあえず部屋に逃げ込もう、そうしよう。
というわけで、踊り子さんたちの隙間に向かってそろそろと移動を開始しながら、聞こえるか聞こえないかくらいの声で、また謝罪を繰り返します。
「本当にー……すみませんでしたー……」
と、何に反応したのか、踊り子さんたちが一斉に顔を上げます。
バッと音の鳴りそうな勢いに、思わずビクッとして固まる私に、踊り子さんたちが迫ります。
「ひいッ!す、すみませんでしたーー!!」
「お姉様!お姉様ね!」
「強くて綺麗でカッコいい女の子!うん、それはそれでアリよね!恋じゃなくてもね!憧れの存在って、アリよね!」
「女なら女で!女同士のお付き合いがあるものね!振られるとか無いし、それはそれでいいものよね!」
「こんなに綺麗なのに、強くてカッコいい女性だって!現実には、普通は存在しないわよね!うん、やっぱり得してるわね、私たち!!」
「え……?」
……許された?
もしかして許されたの、私?
港町で一夜の逃亡生活を、送らなくてもいいの?
気が抜けて呆然とする私に、またクラリスさんが声をかけてきます。
「ねえ、女なんだったら!私たちの宿舎にいらっしゃいよ!女同士、語り合いましょう!」
「え……?」
パーティが男ばっかりだし、それはかなり魅力的な申し出なんですけど。
でもなあ。
キラッキラした瞳で私を見詰める踊り子さんたちを見るに、どうも散々いじられそうな。
オモチャにされそうな気配を、ひしひしと感じるんですけど。
「……折角ですが。仲間が待っていますし、この後の旅の予定もありますから」
「あら、いいじゃない。お仲間も、この宿に泊まるんでしょ?私たちの宿舎も同じ建物の中だし、何かあればお互いすぐ呼びに行ける
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