第五章
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な」
「はい」
こうして二人は今度は本郷の運転で村の周りを見て回った。今度は人は誰も見なかった。人どころか犬も猫も鳥さえもいない。見事なまでに何もおらず寂れきった建物と乾いた潮風、それにその風に吹かれて舞うゴミと埃だけがある。他には何もない村を見て回った。
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