魔法先生ネギま!
0438話
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言葉に頷き、この部屋の奥にある階段へと視線を向ける。
「まさに世界崩壊の危機って奴だな。いや、小太郎達が神楽坂を救ってくれればその時点で危機は回避出来るんだろうが」
「そうだね。でもどのみち僕達はリライトで消された人達を元に戻す為にも、グレートグランドマスターキーは絶対に必要なんだ」
「ほな、私は楓の天狗之隠蓑に戻るから後は頼むなー」
そう言って近衛は天狗之隠蓑の中へと戻り、俺達は奥の階段を上り儀式上へと向けて進んでいく。
「それにしても、本拠地だというのにこれ程に人数が少ないというのは違和感があるでござるな」
虚空瞬動で空を蹴りながら誰にともなく呟く長瀬。
その言葉を聞き、空中を飛びながら口を開く。
「だが、調から得た情報ではそれ以外の戦力はいない筈だ。残るのはグランドマスターキーで召喚された……っ!? 避けろ!」
咄嗟に感じた悪寒そのままに口に出し、ネギ達も反射的に動いたのを目にしながら俺もまた同様に羽を大きく羽ばたかせてその場所を移動する。すると次の瞬間にはつい一瞬前まで俺達のいた空間を雷と水が通り過ぎていった。
「……どうやら長瀬の勘が当たっていたようだな。奥の手というのがあったらしい」
「正直、嬉しくないんでござるが。ふらぐ、という奴でござろうか」
「2人共、そんなことを話してる場合じゃ……え?」
「そんな、何で……」
桜咲が話している途中で、そしてネギが信じられないとばかりに思わず呟いたその理由。それはたった今攻撃を仕掛けてきた相手の姿を確認したからだった。
「クィントゥム。風のアーウェルンクスを拝命」
「セクストゥム。水のアーウェルンクスを拝命」
フェイトに通じる無表情さにその顔立ち。片方は男で片方は女だが、どう考えても目の前に立ち塞がっているその2人はフェイトの関係者以外の何者でもなかった。
「フェイトの同類、か。さて、どうする?」
正直、このメンバーでフェイトと同レベルの敵とまともにやり合えるとしたら俺とネギくらいだろう。桜咲と長瀬には悪いが、あの2人では目の前にいるフェイトの関係者には敵わないと思われる。
……まぁ、それもこの目の前にいる風と水のアーウェルンクスとやらがフェイトと同レベルだと仮定しての話だが。
「……ん?」
「アクセル君?」
アーウェルンクス2人と向き合いながら、ふと何かが引っ掛かる。違和感……そう、違和感と言ってもいいだろう。何が引っ掛かった?
水と雷を操る目の前の2人へと視線を向け……そして気が付く。
そう。今こいつ等は何と名乗った? 風のアーウェルンクスと水のアーウェルンクス。そしてフェイトが得意としているのは地の魔法だ。そうなると……
「気をつけろ。こいつらが風と水。そしてフェイトが
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