暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
高すぎる壁〜
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近戦に弱い筈。予想は当たってサチは槍で捌けなくなる。

「美鈴、気を!」


『はい!』

サチに気を流して気絶させる!

「気功破!」


ガアン!

「・・・!」

手応えで分かった。気が・・・通ってない!

「・・・ガァァァ・・・!」

俺の手はサチの腕に阻まれていたが・・・その腕は、異形のモノに変わっていた。

「アアアアアア!!」

「っ!うあ!?」

突然の衝撃波に吹っ飛ばされ、地面を滑る。

「おい、嘘だろ・・・!」

サチの身体を闇が包み・・・その姿を異形に変えていく。

「侵食が早い・・・っ!が、な・・・」

高速で飛来した闇の槍が、俺の身体を貫いた。外傷はないが、体力を根こそぎ持っていかれた感じがして・・・イレギュラーキャプチャーが解除された。

「く・・・あ・・・」

「う・・・ぐ・・・」

俺と美鈴はその場に倒れる。


「くっ・・・身体が・・・」

「・・・」

身体をBモードのように変異させたサチがシリカを見る。

「ひっ・・・」


「シリカ・・・!逃げろ・・・!」

「ひ・・・ぁ・・・」

ダメだ!完全に恐怖に呑まれている!

「・・・シリカ、私の後ろに」

ナタリアが片足を引きずりながらシリカの前に立つ。

「な、ナタリアさん、そんな怪我で無茶です!」
「無茶など当たり前です。上に立つ者が目の前の人一人救えなくてどうするのです?」

「ナタリアさん・・・」

「例え私の身を盾にしても貴女を守り抜きます!」

「・・・!」

シリカはうつ向き・・・ダガーを取り出してナタリアの前に出た。

「あたしだって・・・守られてばっかは嫌・・・あたしだって!わあああああ!!」

シリカが叫ぶと身体から白い光があふれでる。

「あれは・・・!!」

「“気”です!まさかシリカさんも・・・?」


・・・そうか!気は身体を鍛えさえすれば誰でも使える。今のSAOメンバーはアバターのステータスに生身の身体・・・つまり“身体が鍛えられた状態”というわけだ。・・・てことはキリト達も今は気を使える・・・

「やああああ!」

シリカがそのまま全力で突きを放つ。サチの闇と激突し・・・シリカが押される。


「くぅ・・・!うぅぅ・・・!」



「ダメだ・・・気の練りが甘い・・・あれじゃあ・・・」

何とか意地でも身体を動かそうとするが・・・それよりも速く声が響いた。

「下がってください!」

「キュル!」

ピナがシリカを押し、サチの一撃から遠ざけ・・・直後、雷がサチに直撃した。

「な・・・!」

「はあああ!」

上空から緑色の髪と服を来た少
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