高すぎる壁〜
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は路地裏を通り・・・広場に出る。
「ここは狙撃されないよな・・・シリカ、平気?」
「な、なんとか・・・」
「キュウ・・・」
「マリク教官は・・・」
「オレがこの程度で疲れると思うか?」
「ですよね。・・・ん?」
広場の中央・・・そこに立ちすくむ少女の姿があった。あの後ろ姿は・・・・・・
「サチ・・・?」
それが聞こえたのか少女はゆっくり振り返る。・・・うん、顔はよく見えないけどサチだ。
「サチ!」
俺はサチに歩み寄る。
「サチも来ていたのか。でもよかった・・・怪我とかしてな・・・サチ?」
「・・・りょ、う・・・」
「どうした?まさか何か・・・」
「逃げ、て・・・!」
「え・・・?」
「亮さん!退いてください!!」
いつの間にか合流した美鈴が叫ぶ。俺は振り返り、聞き返す。
「退く・・・って」
「彼女なんです!私が攻撃された少女っていうのは!」
「な・・・!」
慌ててサチを見ると・・・金色の、殺意が溢れる目がこちらを見ていた。
「・・・・・・っ!!」
サチはいつの間にか手に持っていた槍を俺に向かって突き出した。
ガキン!
「っ・・・」
咄嗟に葬解で防ぐが・・・
「ァァ・・・ァァアアアアアア!!」
「っぐ!?なん、だ、この力・・・ぐあ!?」
押しきられ、俺は吹き飛ぶ。
「くぅ・・・」
「リョウ!」
「アレは・・・まさか」
ナタリアが呟く。
「サキと同じ・・・闇・・・!」
「闇・・・って何で・・・」
「来るぞリョウ!」
マリク教官が剣を構え、突撃する。そして俺は携帯を取り出す。
「美鈴、協力してくれ!」
「え?は、はぁ・・・わかりました!」
「イレギュラーキャプチャー!」
「うえ!?わわわ!?」
携帯の光が美鈴を包み、俺と一体化する。髪が赤く、服もチャイナ服になる。
『な、なんですかこれ!?』
「俺の能力だよ。・・・そういや見せたことないっけ」
『真似能力くらいしか知りませんって・・・』
「とにかく、俺と美鈴は一体化して、美鈴の得意分野が俺の能力にプラスされたってことさ」
しばらくサチと打ち合っていたマリク教官だが、力に押されて怯んでしまう。そしてサチは左手に闇を・・・あの構えは・・・!
「マリク教官、避けて下さい!」
「ラァァァァ!」
「ぬおっ!?」
闇の炎に吹き飛ばされ、マリク教官が壁に叩き付けられる。
「マリク教官!?・・・この!」
擬音と迷切を地面に刺し、瞬動で間近に接近する。
「ふっ!」
長物なら接
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