暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
高すぎる壁〜
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は路地裏を通り・・・広場に出る。

「ここは狙撃されないよな・・・シリカ、平気?」

「な、なんとか・・・」

「キュウ・・・」

「マリク教官は・・・」

「オレがこの程度で疲れると思うか?」


「ですよね。・・・ん?」


広場の中央・・・そこに立ちすくむ少女の姿があった。あの後ろ姿は・・・・・・

「サチ・・・?」

それが聞こえたのか少女はゆっくり振り返る。・・・うん、顔はよく見えないけどサチだ。

「サチ!」

俺はサチに歩み寄る。

「サチも来ていたのか。でもよかった・・・怪我とかしてな・・・サチ?」

「・・・りょ、う・・・」

「どうした?まさか何か・・・」

「逃げ、て・・・!」

「え・・・?」

「亮さん!退いてください!!」

いつの間にか合流した美鈴が叫ぶ。俺は振り返り、聞き返す。

「退く・・・って」

「彼女なんです!私が攻撃された少女っていうのは!」

「な・・・!」

慌ててサチを見ると・・・金色の、殺意が溢れる目がこちらを見ていた。

「・・・・・・っ!!」



サチはいつの間にか手に持っていた槍を俺に向かって突き出した。

ガキン!

「っ・・・」

咄嗟に葬解で防ぐが・・・

「ァァ・・・ァァアアアアアア!!」

「っぐ!?なん、だ、この力・・・ぐあ!?」

押しきられ、俺は吹き飛ぶ。

「くぅ・・・」

「リョウ!」

「アレは・・・まさか」


ナタリアが呟く。

「サキと同じ・・・闇・・・!」

「闇・・・って何で・・・」

「来るぞリョウ!」

マリク教官が剣を構え、突撃する。そして俺は携帯を取り出す。

「美鈴、協力してくれ!」

「え?は、はぁ・・・わかりました!」

「イレギュラーキャプチャー!」

「うえ!?わわわ!?」

携帯の光が美鈴を包み、俺と一体化する。髪が赤く、服もチャイナ服になる。

『な、なんですかこれ!?』

「俺の能力だよ。・・・そういや見せたことないっけ」

『真似能力くらいしか知りませんって・・・』

「とにかく、俺と美鈴は一体化して、美鈴の得意分野が俺の能力にプラスされたってことさ」


しばらくサチと打ち合っていたマリク教官だが、力に押されて怯んでしまう。そしてサチは左手に闇を・・・あの構えは・・・!

「マリク教官、避けて下さい!」

「ラァァァァ!」

「ぬおっ!?」

闇の炎に吹き飛ばされ、マリク教官が壁に叩き付けられる。

「マリク教官!?・・・この!」


擬音と迷切を地面に刺し、瞬動で間近に接近する。

「ふっ!」

長物なら接
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ