高すぎる壁〜
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ね・・・」
「となると・・・またあの面妖な人々の中を通りますのね・・・」
「あ、あの・・・何がいるんですか・・・?」
「血塗れのナース」
「え・・・え?」
「・・・見れば分かるよ」
俺は扉のつっかえ棒を取る。
「じゃ、行・・・」
扉を開いた瞬間・・・血塗れのナースが飛び掛かってきた。
「うわああああああ!?!?」
大絶叫。そのまま押し倒されそうになるが・・・
「ざ・・・けんなっ!」
逆に勢いを利用して巴投げ。綺麗にナースは窓から外に落ちていった。
「リョウ、平気か?」
「は、はい・・・た、たく・・・!お約束なことしてんなよ・・・!!」
マジでビビった。まさかこんなタイミングでホラゲーの主人公の気持ちを知れるとは・・・ああ、心臓が凄いバクバクしてる・・・
「どうやら彼女たちは生者じゃないみたいですね・・・気を感じ取れませんでした」
「俺もあの距離でまったく気が付かなかったよ・・・幾らなんでも酷いって・・・」
「亮さん・・・あれが?」
「ああ、でもあんまり強くないから平気だよ。シリカは真ん中に。両方の襲撃に備えて俺が先頭、美鈴が殿を頼む」
「は、はい」
「お任せを」
「ナタリアとマリク教官はシリカの前後に。状況に応じてお願いします」
「承知しました」
「わかった」
「今度こそ行こう!」
俺達は通路を走る。・・・上手く陣形が噛み合ったのか特に被害が出ることもなく進めた。・・・流石にシリカの精神状態が不味いが。
「うぅ・・・」
斬り倒した時の血の臭い、マリク教官の術で吹き飛んだナースの肉が焦げた臭い。俺らでさえ不快感を感じていたのに・・・
「後少しだ。頑張れシリカ!」
「う、は、はい!」
入口にたむろするナースの集団に向け・・・葬解の闇を解放する。
「お・・・らぁっ!」
ズゴォン!!
闇が爆発してナースを薙ぎ払う。
「外に出ても立ち止まらないで、物陰に隠れるんだ!」
入口を駆け抜け、裏路地に入ろうとするが・・・
ダン!
「あっ・・・」
ナタリアの足から血が吹き出し・・・倒れる。
「ナタリア!!」
「止まってはいけません!私を置いて行きなさい!」
「そういう訳にもいきませんって」
美鈴がナタリアを抱き抱えて走る。後少し遅ければナタリアの頭は撃ち抜かれていただろう。俺とシリカとマリク教官はいち速く物陰に隠れ、少し遅れて美鈴とナタリアも違う物陰に隠れた。
「美鈴!ナタリア!」
「私たちは無事です!」
「ふぅ・・・この裏路地を抜けて合流しよう!」
「はい!」
俺達
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