暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
高すぎる壁〜
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ね・・・」

「となると・・・またあの面妖な人々の中を通りますのね・・・」

「あ、あの・・・何がいるんですか・・・?」

「血塗れのナース」

「え・・・え?」

「・・・見れば分かるよ」

俺は扉のつっかえ棒を取る。


「じゃ、行・・・」

扉を開いた瞬間・・・血塗れのナースが飛び掛かってきた。



「うわああああああ!?!?」

大絶叫。そのまま押し倒されそうになるが・・・

「ざ・・・けんなっ!」

逆に勢いを利用して巴投げ。綺麗にナースは窓から外に落ちていった。

「リョウ、平気か?」

「は、はい・・・た、たく・・・!お約束なことしてんなよ・・・!!」

マジでビビった。まさかこんなタイミングでホラゲーの主人公の気持ちを知れるとは・・・ああ、心臓が凄いバクバクしてる・・・

「どうやら彼女たちは生者じゃないみたいですね・・・気を感じ取れませんでした」

「俺もあの距離でまったく気が付かなかったよ・・・幾らなんでも酷いって・・・」

「亮さん・・・あれが?」

「ああ、でもあんまり強くないから平気だよ。シリカは真ん中に。両方の襲撃に備えて俺が先頭、美鈴が殿を頼む」

「は、はい」

「お任せを」

「ナタリアとマリク教官はシリカの前後に。状況に応じてお願いします」

「承知しました」

「わかった」

「今度こそ行こう!」



俺達は通路を走る。・・・上手く陣形が噛み合ったのか特に被害が出ることもなく進めた。・・・流石にシリカの精神状態が不味いが。

「うぅ・・・」

斬り倒した時の血の臭い、マリク教官の術で吹き飛んだナースの肉が焦げた臭い。俺らでさえ不快感を感じていたのに・・・

「後少しだ。頑張れシリカ!」

「う、は、はい!」

入口にたむろするナースの集団に向け・・・葬解の闇を解放する。

「お・・・らぁっ!」

ズゴォン!!


闇が爆発してナースを薙ぎ払う。

「外に出ても立ち止まらないで、物陰に隠れるんだ!」

入口を駆け抜け、裏路地に入ろうとするが・・・

ダン!

「あっ・・・」

ナタリアの足から血が吹き出し・・・倒れる。

「ナタリア!!」

「止まってはいけません!私を置いて行きなさい!」

「そういう訳にもいきませんって」

美鈴がナタリアを抱き抱えて走る。後少し遅ければナタリアの頭は撃ち抜かれていただろう。俺とシリカとマリク教官はいち速く物陰に隠れ、少し遅れて美鈴とナタリアも違う物陰に隠れた。


「美鈴!ナタリア!」

「私たちは無事です!」

「ふぅ・・・この裏路地を抜けて合流しよう!」

「はい!」

俺達
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ