高すぎる壁〜
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「私達が生きてるかどうか、向こうは分からない・・・ってことね」
「ああ。・・・っと、そうだ無線・・・」
無線を出すが・・・まったく応答しない。
「ま、だよな・・・しょうがない。歩くか」
『どっちに行くッスか?』
「困ったら左にしとくか」
「曖昧ね・・・ああ、そうそう」
闇風がベルヴェルクを投げ渡してくる。
「返すわ。やっぱり私は“こっち”がいいみたい」
キャリコを取り出しながら闇風は微笑する。
「そっか。ま、必要な武器があったら言ってくれ。ミリタリーからファンタジーまで揃ってるからさ」
「私も欲しいわね、その能力」
そんな会話をしながら俺達は再び進む。
亮〜
俺達は全員無事に朝を迎えた。そしてシリカも目を覚ましたが・・・
「う・・・あ、あたし・・・」
「シリカ?」
「亮、さん・・・?」
状況を説明するが・・・
「・・・」
シリカは自分の腹を抑えて震え出してしまう。・・・そりゃそうだ。串刺しにされて、本当の死の恐怖を味わったのだから。
「う・・・うぅ・・・」
「リョウ、どうする?」
「・・・置いていく訳にはいきません」
「ああ・・・だが、見た限りこの少女は恐怖心に囚われている。・・・戦うことはできないだろう」
「はい、分かっています。・・・シリカ」
俺はしゃがんでシリカの目線に合わせる。
「りょ、亮さん・・・あたし・・・怖い・・・怖い、です・・・」
「・・・ああ、その気持ちは分かるよ。SAOとは違う、別の恐怖がある・・・でも安心して」
「・・・」
「俺がいる限り、シリカには絶対に手を出させない。あの時と同じようにシリカを守る。だから・・・俺を信じてついてきてくれないか?」
「あ・・・」
「・・・」
まっすぐシリカを見つめ・・・やがて、シリカは頷いた。
「あたしには・・・ピナも、亮さんもいます・・・だから、頑張って、みます・・・」
「・・・亮さんだけではありませんよ」
「ええ、私達も貴女を守ります」
「・・・ありがとう、ございます・・・!」
俺達は一度見合わせてから窓に手をかけ・・・
タァン!
「っとぉ!?」
あまり身を乗り出してなかったお陰か、すぐ真横に何かが弾着した。俺は慌てて病室内に転がる。
「っぶねぇ・・・!」
「どうした!?」
「スナイパーです!俺の知り合いなら・・・知也か!?」
「そうすると窓からは出れません
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